田代アルバイトやめたってよ
ちなみに...今週末の7日(日)20:00〜、25周年イベント直前スペシャル第二弾!ということで、CFF another night、やります!
当日MC担当のけんじ・みちかでのYouTubeライブです。
こちらもよろしければぜひご覧ください!
“peace of mind = 心の平和” 心理の道を進む私が考え続けたいこと〜25周年プロジェクトインタビュー〜
こんにちは!『CFF25周年プロジェクト』ブログ担当のしゅうへいです。引き続きCFFに縁のある方のインタビュー記事を掲載します。今回は第6弾!マレーシアスタディツアー22回、ミャンマースタディツアー3回に参加した里見隆行(さとみたかゆき)さんにインタビューしました!
みなさん、心が平和だな...と感じたことはありますか?
2019年春に初めてCFFのプログラムに参加した里見さんは、心理学を学ぶ大学4年生。CFFのプログラムに参加したことがきっかけで、考えつづけたいテーマが見つかったと話します。
そんな里見さんの大切にしたい未来は “Dear Future peace of mind”。( = 心の平和)この言葉にはどんな想いが込められているのでしょうか。
“心の平和ってなんだろう?” きっかけはスラムの人たちの笑顔
「CFFに参加して、心理学とのつながりを感じたことがあります。」
そう語る里見さん。それは、マレーシアスタディツアー22回のあるシェアでのできごとでした。
「他者の大切な想いを聴く経験も初めてだったし、自分の深い想いを伝えるのも初めてだったんですけど、そのなかで “沈黙を受け入れる大切さ” を学びました。心理学を勉強しているので知識としては知ってたんですけど、“沈黙もコミュニケーションの1つで、沈黙も含めて相手を受け入れる” っていう感覚を初めて得ました。」
沈黙の大切さはその後の里見さんの糧になっているとのこと。
「今でも誰かの相談にのるときは、その人が話せるまでじっくり待つようにしていて、沈黙を受け入れられるようになりましたね。」
一方で、コミュニケーションの難しさを感じることもあったそうです。
「帰国してから、もっとたくさんの人と深いコミュニケーションをしたいと思うようになりました。でも、CFFに参加したことがない人とシェアしたいと思ったときに、深い想いをシェアするところまでいけなくて苦労したことはあります。それでも、深い想いをシェアしたいという気持ちはずっと持ち続けていたので、またCFFに参加したいって思いました。」
その言葉通り、次のシーズンでミャンマースタディツアー3回に参加した里見さん。“Dear Future peace of mind” にたどり着いたきっかけがありました。
「スラムに行ったときに、そこで暮らす人たちが笑顔だったのが印象的でした。経済的に苦しいはずなのに、彼らからあふれる笑顔とかお隣さん同士で仲良くしている姿とかを見て、心は幸せそうに見えました。そこから、“心の平和ってなんだろう?”って考えるようになったんです。」
まずは自分の心を平和に 他者の気持ちが軽くなるような生き方がしたい
“peace of mind = 心の平和” を大切にする里見さん。心が平和とはどういう状態なのか教えてくれました。
「私が思う心の平和は、“自分という存在が周りと溶け合って、周りに生かされている。自分はこのままでいいんだ。自分のことが好きだと正直に言える状態” です。」
里見さんは、自分の心を平和な状態に保つために行っていることがあるそうです。
「まず、ものごとの優先順位を決めて、忙しくしすぎないようにしています。あとは、1日1回日光を浴びること、1日1つ目標を決めること、1日の終わりに楽しかったことや嬉しかったことを3つあげること...小さなことですがいろいろあります笑」
毎日の生活で無理なくできることから始めたという里見さん。人間関係でも気をつけていることがあります。
「たくさんの人と浅く関わるより、1人ひとりとゆっくり深い関係性を築くことを大切にしています。相手が大変そうなときは声がけをするんですけど、おせっかいにはならないようにしていて、それは、あくまで相手も自立した1人の人間だし、自分でものごとを解決できる力があるんだから...っていうことを念頭においているからですね。」
1つひとつの関係性を大事にしている里見さんには、将来目指したい姿があるそうです。
「まず、人として魅力的で、幸せのお裾分けができる人になりたいです。それと、私と関わる人の気持ちが軽くなるような生き方ができたらと思っています。」
子どもたちや学生に心理教育をしたい “見返りを求めない”を心に誓って
心の平和について考え続ける里見さん。キャリアの方向性が見えてきたそうです。
「コロナ禍でうつになったり自殺したりする若者は増えていますし、助けを求める人の声が助ける側に届いてないのを感じています。そんな状況もふまえて、子どもたちや学生に心理教育をしたいと思っています。具体的には、小さなころは親や教師など周りの大人がサポートをしつつ、最終的には自分の力で問題を解決していけるような仕事をしたいですね。」
心理の道をまっすぐ進む里見さんには、心に命じていることがあるといいます。
「“見返りを求めない” ということです。マレーシアのプログラムに参加したときに、職員の方から手紙をもらって、そこには “私たちは与えることにおいて与えられる” って書いてありました。人間って、見返りを求めるつもりがなくても、無意識に “見返りを求めてるのかな?”と思われる行動をしてしまうこともあると思うんです。私は “見返り” を求めるのは本当の意味の支援ではないと思っているので、このことを心に留めています。」
里見さんは “心の平和” を考え続けることを軸にしていました。まずは自分の日常に落とし込み、そして他者と関係を築くときにも考えていると話していたことが印象的でした。
まずは、自分の心が平和な状態かどうか向きあうことが第1歩なのだと思います。この記事を読んだみなさんも、私と一緒に向きあい始めてみませんか?
(インタビュアー・執筆:しゅうへい)
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この世田谷の片隅に 〜地域とともに烏山での新たな日常〜
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けんじ最近何してるの?
(先週のサウナ旅の一幕。ととのいを求めて。)
こんにちは、事務局内海です。
25周年プロジェクトのインタビュー記事、それぞれ感慨深く読ませてもらっています。寄稿をありがとうございます。
CFFへフルタイムで復帰してから「けんじ何してるの?」と質問を受けるので、最近のわたしを少しご紹介します。
夏は一般向けのツアーではなく、都内の順天高校海外研修オンラインプログラムを担当しました。
フルタイムが私ひとりになって、孤独感や重責に押し潰されるかな?と思ったけれど、いま関わっている活動の中での新しい出会いに励まされ、感謝な毎日です。
何より、いま担当させてもらっている「学校教育」との協働は、ディレクターとしての学びも深く、たのしくお仕事させていただいています。
3月と6月には高校生限定プログラムを開催しました。CFF高校生リーダーも初めて輩出しています。
ここでは、SDGsを学ぶためだけではなく、その解決の担い手となること、課題の側を変えることよりも、まず自分が変わることを目指しています。
高校生らしい真っ直ぐなシェアがいつも胸に刺さります。
新しい取り組みである「学校との協働」ですが、なぜそもそも学校なの?という部分をまずお話したいと思います。
ちょうどいま学習指導要領の改定により、「探求型の学び」が広く求められるようになりました。
自分の生き方や在り方と一体の(分けることができない)課題を発見し、解決していくことを「探求」っていうのですが、これってCFFがこれまで培ってきた「気付いて築く」のプロセスに重なると思いませんか?
さらに、学校でもSDGsの取り組みが大きな潮流となっている中、海外にフィールドを持つCFFの強みを「学校教育」において活かせるチャンスでもあります。
昨年の冬から、CFFの教育関係者が集まって「CFFの価値を学校教育で具現化する」ことを目標に学校との協働を模索し始めました。
小学校や中学校で初めて授業をしたり、先生向けのオンラインスタディツアーも開催しました。
この冬にはN高とのオンラインスタディツアー、来春には大阪大学とのオンラインフィールドスタディを予定しています。
また同時並行で、先生たちの学び会(CFFエデュケーションラボ)を重ねるなかで、生徒と分かち合いたいことは何か?、共に教育の本質を学び、CFFの価値を分かち合い、お互いにエンパワメントできる環境が少しずつ整ってきました。
これはCFFのミッションの体現に繋がっているなあと実感しています。
さらにその先に生徒たちへCFFの価値が広がることを目指し、現在試行錯誤しながら進んでいるところです。
CFF25周年にして初めてこれまでにない試練に直面しているかと思いますが、キャンプツアーだけではない新たな進化と深化を実践し、これまでもこれからも普遍のCFFの真価を社会と分かち合っていきたいと願っています。
引き続き、CFFの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
CFFジャパン事務局 内海研治
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事務局 内海もMCを務めます。
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「目の前の人を救いたい」偶然進んだ道が本物の夢になるまで 〜25周年プロジェクト インタビュー〜
こんにちは!『CFF設立25周年プロジェクト』ブログ担当のあみです。
25周年プロジェクトのインタビュー企画(趣旨はこちら)、第5弾である今回は、2012年にCFFフィリピンでのインターンを経験した南さくらさんにお話を伺いました。
南さくら(旧姓:森下さくら)
第66回フィリピンワークキャンプ、同72回プログラムリーダー、第11回マレーシアワークキャンプに参加。2012年春にはCFFフィリピンでインターン。大学卒業後、初期研修医を経て救急集中治療医となる。8年目の今年から子ども病院で勤務中。趣味は愛犬や愛猫と楽しく過ごすこと。
一度目標を見失ったからこそ、CFFとバイト村に出会えた
小さい頃から動物が大好きだったさくらさん。中学生までの将来の夢は獣医でした。しかし高校受験後、ある“意地”から医学部に入る夢へ変わったといいます。
「ある日塾の先生に、もっと偏差値の高い学校に志望校を変えるよう勧められました。それを聞かずに自分の行きたい高校を選ぶと、『もっといい高校にいけばいいのに』といわれて腹が立ちました。私は負けず嫌いだったので、どんな高校だって何にでもなれる、医学部にだっていけると証明したくなったんです」
そんなひょんなきっかけから医学部を目指し始め、無事合格することができました。
「いざ医学部に入ると、次に目指すものを見失いました。最初から医者になりたかったわけではないので。そして刺激が欲しくなって、目が向いたのが海外です。先輩の勧めをきっかけにネット検索をしました。」
そして大学2年のとき、日程の都合がよかったため参加したのがCFFの海外プログラム、フィリピンワークキャンプでした。
ワークキャンプは通常CFFの現地法人が運営する「子どもの家」で行われますが、さくらさんが参加したのは、当時期間限定で行われていたバイトという村でのプログラムでした。
「バイト村の皆さんは私たちを歓迎し、毎日料理も作ってくれて、村のことが大好きになりました。日本の皆にもバイト村を知ってほしくて、次はプログラムリーダー(※1)として来たいと考えました。」
※1 CFF海外プログラムには各回に「リーダー」がいる。過去参加者がリーダーとなり、プログラムの運営、広報や参加者対応を担う。
東日本大震災後、心残りからCFFインターンへ
そしてさくらさんは第72回フィリピンワークキャンプのプログラムリーダーになります。この回がバイト村での最後のプログラムだったからです。しかし、出発した日に予想外の出来事が起こりました。
「出発した日は2011年3月11日。私たちが成田空港を飛び立って30分後、東日本大震災が起こりました。」
さくらさん達はフィリピン到着後に震災のことを知りました。皆がショックを受けましたが、すぐに帰国することもできずキャンプはスタートしました。
「はじめは参加者から『日本が大変なときに海外ボランティアなどやってられない』『本当に続けていいのか』という疑問の声があがりました。
でも、バイト村の人たちがとても優しくて、日本や私たちのことをとても心配してくれたので、皆も徐々に『キャンプ頑張ろう』という気持ちになっていきました。」
しかし、キャンプの最初は震災による混乱があったこと、そして同じ時期に開催される予定だったCFFの他のプログラムが中止となってしまったこともあり、さくらさんにはどこか心残りが生まれたといいます。
「一緒に頑張ってきた仲間がキャンプに行けなかったり、自分は震災の瞬間に日本にいなかったことを負い目に感じたり…。いろいろな心残りを払拭したくて東北のボランティアにも行きましたが、なかなかすっきりしませんでした。」
そしてさくらさんが選んだ方法が、2012年春のCFFフィリピンでのインターンでした。
「2ヶ月フィリピンで過ごして、一つひとつのことに意味があると思えるようになりました。さらにCFFのプログラムには、意味が生まれるような仕掛けがあると感じました。仕掛けによって皆が同じタイミングで同じことを感じている瞬間があるんです。そして違うことを考えたときも、皆が素直になってシェアして分かち合うから、次に繋げられるんです。」
こうした中でさくらさんも自分の気持ちに素直になり、心残りを消化していけたそうです。
素直になってみて実感したのは、「目の前の人が困っているときに助けになりたい」という自身の心の奥にある強い想い。
そうして改めて医師という職業に向き合うと「良い仕事だ」と思え、自分の進もうとしている道を肯定できるようになりました。
Dear Future Us. 医師となったからこそ望むのは「私たち誰もが良い最期を迎えられる社会」
その後、さくらさんは医師となり、初期研修を経て救急治療分野に進みました。人を助ける仕事ができてやりがいが大きいのではと思われがちですが、決してそうではなかったようです。
「医者にできることは、治療方法を選択してそれを施すまで。最終的に回復できるかは患者さんにかかっています。だから患者さんが元気になったとしても、それは医者がやり遂げたのではなく患者さん本人が頑張ったのだと思っています。」
このように医者が病気を治しているわけではないといいつつも、さくらさんは挑戦することを止めません。
「大人も子どもも診れるようになりたいと思い、今年から小児科の勉強のために子ども病院で勤務しています。
大切にしているのは、目の前のことに常に疑問を持って、考え続ける姿勢です。特に新型コロナウイルスの流行によって、この大切さを痛感しています。世の中で言われることに左右されず、ひとつひとつ自分の頭で考えていきたいです。」
そんなさくらさんに、CFF25周年のテーマである「Dear Future...」に繋ぎたい言葉を訊きました。
「Dear Future Usです。未来は今を生きている私たちが創っていくものだと思うから。」
さくらさんが創っていきたい未来にあるのは「誰もが良い最期を迎えられる社会」だそうです。
「救急医療の現場でよく思い出すのが、CFFで言われていた『何になるかではなくどう生きるか』。患者さんが亡くなってしまうとき、たくさんのひとが駆けつけて看取られる方がいる一方、誰も病院に来てくれず、名前もわからずに亡くなる方もいます。途上国をみれば、人知れずに亡くなっていく人々は本当にたくさんいます。」
そしてさくらさんが例にとったのは、かつてCFFのワークショップで描いた「人生曲線(※2)」。
※2 グラフの横軸に時間、縦軸に自分の気持ちや状態をとって、自分の人生を振り返りながら曲線を描くワークショップ。うれしいときのグラフは山に、つらいときは谷になる。
「人生って本当に曲線続き。ずっと良い状態ではないと思います。悔いなく生きようとして、ずっと頑張らなきゃいけないのも苦しい。だから沈んでしまう時期もあっていいんじゃないかな。
でも最期その人生を閉じるときには、長い目で振り返れば『いい人生だったな』と皆が思える社会であってほしいです。」
このように語ってくださったさくらさん。
はじめは他人に対する意地から医学部に入りましたが、経験を経て自分の意志で夢へ進むようになりました。そして今も自分自身で考え続けているからこそ、そのことばには重みがありました。
これからも望む未来に向かって活躍される姿を応援していきたいです。
(インタビュアー・執筆:あみ、編集:しゅうへい)
あなたも「Dear Future...」の続きに繋ぐ未来を一緒に考えませんか?
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私は“愛”と離れることができない 愛について考え続ける私のモットーは“sharing love”〜25周年プロジェクトインタビュー〜
こんにちは!『CFF25周年プロジェクト』ブログ担当のしゅうへいです。引き続きCFFに縁のある方のインタビュー記事を掲載します。今回は第4弾!私が初参加したマレーシアワークキャンプ54回のリーダーだった工藤愛理沙(くどうありさ)さんにインタビューしました!
みなさん!“一生をかけて考えたい”と思えるものに出会ったことはありますか?
2018年春のマレーシアワークキャンプに初参加し、翌年にはリーダーとインターンを経験したありささん。CFFでの活動を通して愛に向き合い続け、「これからもずっと考えつづけたい」とありささんは話します。
そんなありささんの大切にしたい未来は “Dear Future sharing love”。この言葉にたどり着くまでにはどんなできごとがあったのでしょうか。
他者のために動く自分がいる 愛に気づいた瞬間私は幸せだった
CFFのキャンプに初参加した大学1年の春。石を運ぶワーク中に何ものにも代えがたい経験をします。
「石にふれたときに『すごい幸せ〜!』って急に叫んだんだよね笑 もうなんか嬉しくて楽しくて!あの瞬間は本当に尊い時間だったって今でも思う。今までのキャンパーとか未来のキャンパーとか、子どもたちとか...誰かのために動いてる自分に気づいた瞬間だった。自分の中にある他者への愛に気づいたから、幸せ!って感じたのかなって思った。」
自分のなかの愛の存在に気づいたありささん。愛が人生にとって大切なものだと思うようになります。
「それまでは、誰かのために何かをしようとか、何かについて深く考えたりとかしたことなくて。でも、愛が自分が生きるうえで大切なことの1つなのかもしれないって思った。」
愛が大切なものだと気づいたありささんは、次のシーズンでミャンマーのプログラムに参加しました。そこでは、子どもたちの未来がどんなふうになっていてほしいかを考える機会があったそうです。
「ミャンマーのときは、毎日愛について考えてたかな〜。子どもたちの未来は愛にあふれていてほしいって思ったんだけど、そんなふうに私が子どもたちを想う気持ちって本当に愛なんだろうか?ってうのをすごく考えてたんだよね」
愛を見失ったリーダー回 本当の愛を求めてインターンへ
大学2年の春、ありささんはマレーシアワークキャンプのリーダーになりました。
「愛にあふれるキャンプにして、愛をつないでいきたい!って思ってキャンプに臨んだんだけど...全然そうはできなかったって思ってずっと泣いてた。」
ありささんがそう感じたのは、キャンパー1人ひとりに「このキャンプに何を求めているか」を聞いたある夜のことでした。
「『希望』とか『夢』とか『目の前の命を大切にしたい』とかみんないろんな想いがあって。『愛のあるキャンプをつくりたい!』って想いが強すぎて、みんなのことを愛せてなかったかもって思ったし、これまで信じてきた愛ってなんだったんだろう?って思いはじめて...挫折したっていうか、愛を見失った感じになった。」
愛を見失ったありささんですが、向き合うことをやめませんでした。半年後にはインターンにチャレンジして、自分にとっての本当の愛は何かを探し続けました。
「結果としては、『本当の愛が何か?』の答えの糸口を見つけることはできたんだけど、うまく言葉にできないのが本音。でも確実に言えることは、これから先も私は愛と離れることができないってことと、答えは簡単に出るものではなくて、一生かけて考えてゆっくりでいいから真実を受け入れていきたいってことです。」
愛だけじゃなく“愛を分かちあっていきたい”
ありささんが大切にしたいのは“sharing love”=“愛を分かちあうこと”。
「これまでの人生で、CFFで出会った子どもたちや仲間、家族や友だち...たくさんの人に愛をもらってきました。今度は、私がもらった愛をこれから出会う人たちと一緒に分かちあっていきたいと思っています。」
さらに、CFFの活動に使っていたノートを見ながらこう振り返ってくれました。
「この3年間はすごく密度の濃い時間だった。CFFにいる自分がいちばん好きかもしれない!」
現在は社会人1年目で事務職に就いているありささん。いまの想いを聞いてみました。
「今は新人なので、仕事のことで手も頭もいっぱいいっぱい。正直余裕がないときが多いです笑 愛を大切にできてないなって思うこともあります。それでも、私の中心にはsharing loveがあって、これからも考えつづけたいです。」
ものごとをありのまま深く広く感じる心を持ち、ときには心折れそうになりながらも向き合い続けたありささん。彼女はこれからも sharing love について考えつづけます。
みなさんが“考えつづけたいもの”はなんでしょうか?
(インタビュアー・執筆:しゅうへい)
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真っ暗だった世界に光をともしてくれたのはCFFとの出会い “愛”とは他者と心を通わすことで生まれるもの~25周年プロジェクトインタビュー~
みなさんこんにちは!「CFF25周年プロジェクト」ブログ担当のきぬです。前回に引き続きCFFに縁のある方のインタビュー記事を掲載します。今回は第3弾!CFF25周年プロジェクトにも携わってくれている関野茜(せきのあかね)さんにインタビューをしました!
突然ですが、みなさんは「愛ってなんだろう?」「なぜ自分は生きているのだろうか?」そう考えたことはありますか?
これまでさまざまな困難に直面してきた茜さん。そんななか、あるできごとをきっかけに一歩前に踏み出すことができ、たくさんの人との出会いから自分の中にあった“愛ってなんだろう?”という問いの答えを見つけます。
「過去の辛い出来事がなければCFFに出会うことはなかった。CFFが私の人生や価値観を変えてくれた!」
そう話す茜さんにお話を伺いました。
人生のどん底にいた時に出会ったのは“CFF”
小中高校といじめにあっていた茜さん。また、高校生の頃には両親が離婚し母と妹たちは家を出て行ってしまいました。そんななか茜さんが頑張っていたこと、それは勉強でした。大学進学とともに実家から逃げるようにふるさとを離れ、一人暮らしを始めた茜さん。しかし、一人の時間が増えたことで負のループに陥ります。
「なんで自分は生きている?なんで辛い思いをしながら生きているの?」
そんな日々のなか、大学のとある講義でCFFの活動を知ります。興味をもった茜さんは帰宅するとすぐにCFFのホームページにとび、プログラムに応募しました。
「ホームページに書いてあった“愛ってなんだろう”、そのキャッチフレーズに鳥肌が立った。これや!ってね。」
“自分探しをしたい。新しいことに挑戦したい。”そんな想いがあったと言います。
ハッピーキャンプ6回を始め、マレーシアワークキャンプ23回やマレーシアファミリーキャンプ1回、ハッピーキャンプ10回などたくさんのプログラムに参加した茜さん。大学生の時の楽しみはCFFの活動に参加することで、バイトで貯めたお金は参加費に充てていたそうです。
そんな茜さんにCFFとはどんな存在なのか聞きました。
「CFFは変わるきっかけをくれた場所。そこで出会った子どもたちや一緒に参加したキャンパーには本当に感謝してる。もうほんまにかけがえのない存在やと思うわ。」
言葉が通じない そんななか、9歳の女の子がくれたもの
初めて参加したハッピーキャンプで訪れたこどもの家。そこでは1対1でバディを組み、7日間共に活動をしました。茜さんのバディは当時9歳の女の子。子どもの家に入ってきたばかりの女の子にとっては初めてのハッピーキャンプでした。
ある日のこと、茜さんはキャンプに参加している村の男の子と遊んでいる時に手が当たってしまい男の子のかさぶたをとってしまいます。男の子はびっくりして泣いてしまいました。その子はとてもシャイな子で、やっと周りに馴染んできた時のできごとでした。
「やっと心を開いてくれたのに。私のせいでまた心を閉ざしてしまったら。」
大事には至らなかったものの茜さんは謝罪の気持ちと責任感から泣いてしまいます。
そんな中、女の子はバディである茜さんが泣いていることに気づいてそのシャイな男の子を茜さんの元に連れて来ました。そして2人にハグをさせます。
「言葉も通じない、そんな中バディの女の子は私と男の子を仲直りさせてくれた。彼女のおかげで丸く収まったんよ。9歳の子に愛を感じた!」
また、女の子のこの行動が茜さんに気づきをもたらします。
「すごい小さなことかもしれないけどこういう風に私も誰かに目を向けて何かを与えたい。誰かのために行動する、その方が幸せになれる。」
このできごとをきっかけに、茜さんは自ら行動し、情報を集め被災地への支援などボランティア活動に参加するようになりました。
「“愛”って自分で考えていても分からない。けど、9歳の女の子から“愛とは他者と関わる、心を通わすことで生まれるもの”そう学んだ。」
その後も「私にできることは何か。」日々そう考えながら行動しているそうです。
Dear Future Family
現在3歳の娘さんと旦那さんの3人で暮らしている茜さん。
そんな茜さんの大切にしたい未来、それは「Dear Future Family」。今と同じように未来でも仲の良い家族でいたい、そのような想いがあるそうです。
「いつか娘と一緒にフィリピンもしくはマレーシアのキャンプに参加したい。そこでたくさんの人と触れあってほしい。その時までCFFの活動が続いていてほしい、そういう願いもある。」
そう話してくれた茜さん。また、母親としての一面も見せてくれました。
「娘には自分の道を自分で選択してほしい。親や周りの意見とかは関係なく自分の意思で進む道を選んで、そこに向かって頑張ってほしい。」
最後に、これからのCFFとの関わりについて聞いてみました。
「CFF、フィリピンは第二のお家。バディだった女の子も含め子どもたちの成長を見守っていきたいです。」
そう茜さんは微笑んでいました。
このインタビューを通して茜さんが教えてくれたもの、それは“自ら一歩踏み出して行動してみる勇気”そして“愛とは他者と心を通わすことで生まれるもの”だと、私は思います。
みなさんにとっての“挑戦してみたいこと”そして“愛”とはどんなものでしょうか?
(インタビュアー・執筆:きぬ、編集:しゅうへい)
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