CFFジャパン事務局スタッフのブログ

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“peace of mind = 心の平和” 心理の道を進む私が考え続けたいこと〜25周年プロジェクトインタビュー〜

こんにちは!『CFF25周年プロジェクト』ブログ担当のしゅうへいです。引き続きCFFに縁のある方のインタビュー記事を掲載します。今回は第6弾!マレーシアスタディツアー22回、ミャンマースタディツアー3回に参加した里見隆行(さとみたかゆき)さんにインタビューしました!

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ミャンマー 障害者施設にて

みなさん、心が平和だな...と感じたことはありますか?

 

2019年春に初めてCFFのプログラムに参加した里見さんは、心理学を学ぶ大学4年生。CFFのプログラムに参加したことがきっかけで、考えつづけたいテーマが見つかったと話します。

 

そんな里見さんの大切にしたい未来は “Dear Future peace of mind”。( = 心の平和)この言葉にはどんな想いが込められているのでしょうか。

 

“心の平和ってなんだろう?” きっかけはスラムの人たちの笑顔

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「CFFに参加して、心理学とのつながりを感じたことがあります。」

 

そう語る里見さん。それは、マレーシアスタディツアー22回のあるシェアでのできごとでした。

 

「他者の大切な想いを聴く経験も初めてだったし、自分の深い想いを伝えるのも初めてだったんですけど、そのなかで “沈黙を受け入れる大切さ” を学びました。心理学を勉強しているので知識としては知ってたんですけど、“沈黙もコミュニケーションの1つで、沈黙も含めて相手を受け入れる” っていう感覚を初めて得ました。」

 

沈黙の大切さはその後の里見さんの糧になっているとのこと。

 

「今でも誰かの相談にのるときは、その人が話せるまでじっくり待つようにしていて、沈黙を受け入れられるようになりましたね。」

 

一方で、コミュニケーションの難しさを感じることもあったそうです。

 

「帰国してから、もっとたくさんの人と深いコミュニケーションをしたいと思うようになりました。でも、CFFに参加したことがない人とシェアしたいと思ったときに、深い想いをシェアするところまでいけなくて苦労したことはあります。それでも、深い想いをシェアしたいという気持ちはずっと持ち続けていたので、またCFFに参加したいって思いました。」

 

その言葉通り、次のシーズンでミャンマースタディツアー3回に参加した里見さん。“Dear Future peace of mind” にたどり着いたきっかけがありました。

 

「スラムに行ったときに、そこで暮らす人たちが笑顔だったのが印象的でした。経済的に苦しいはずなのに、彼らからあふれる笑顔とかお隣さん同士で仲良くしている姿とかを見て、心は幸せそうに見えました。そこから、“心の平和ってなんだろう?”って考えるようになったんです。」

 

まずは自分の心を平和に 他者の気持ちが軽くなるような生き方がしたい

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“peace of mind = 心の平和” を大切にする里見さん。心が平和とはどういう状態なのか教えてくれました。

 

「私が思う心の平和は、“自分という存在が周りと溶け合って、周りに生かされている。自分はこのままでいいんだ。自分のことが好きだと正直に言える状態” です。」

 

里見さんは、自分の心を平和な状態に保つために行っていることがあるそうです。

 

「まず、ものごとの優先順位を決めて、忙しくしすぎないようにしています。あとは、1日1回日光を浴びること、1日1つ目標を決めること、1日の終わりに楽しかったことや嬉しかったことを3つあげること...小さなことですがいろいろあります笑」

 

毎日の生活で無理なくできることから始めたという里見さん。人間関係でも気をつけていることがあります。

 

「たくさんの人と浅く関わるより、1人ひとりとゆっくり深い関係性を築くことを大切にしています。相手が大変そうなときは声がけをするんですけど、おせっかいにはならないようにしていて、それは、あくまで相手も自立した1人の人間だし、自分でものごとを解決できる力があるんだから...っていうことを念頭においているからですね。」

 

1つひとつの関係性を大事にしている里見さんには、将来目指したい姿があるそうです。

 

「まず、人として魅力的で、幸せのお裾分けができる人になりたいです。それと、私と関わる人の気持ちが軽くなるような生き方ができたらと思っています。」


子どもたちや学生に心理教育をしたい “見返りを求めない”を心に誓って

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前から2列目1番右端が里見さん

心の平和について考え続ける里見さん。キャリアの方向性が見えてきたそうです。

 

「コロナ禍でうつになったり自殺したりする若者は増えていますし、助けを求める人の声が助ける側に届いてないのを感じています。そんな状況もふまえて、子どもたちや学生に心理教育をしたいと思っています。具体的には、小さなころは親や教師など周りの大人がサポートをしつつ、最終的には自分の力で問題を解決していけるような仕事をしたいですね。」

 

心理の道をまっすぐ進む里見さんには、心に命じていることがあるといいます。

 

「“見返りを求めない” ということです。マレーシアのプログラムに参加したときに、職員の方から手紙をもらって、そこには “私たちは与えることにおいて与えられる” って書いてありました。人間って、見返りを求めるつもりがなくても、無意識に “見返りを求めてるのかな?”と思われる行動をしてしまうこともあると思うんです。私は “見返り” を求めるのは本当の意味の支援ではないと思っているので、このことを心に留めています。」

 

 

里見さんは “心の平和” を考え続けることを軸にしていました。まずは自分の日常に落とし込み、そして他者と関係を築くときにも考えていると話していたことが印象的でした。

 

まずは、自分の心が平和な状態かどうか向きあうことが第1歩なのだと思います。この記事を読んだみなさんも、私と一緒に向きあい始めてみませんか?

 

(インタビュアー・執筆:しゅうへい)

 

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