CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

ミャンマーで今、起きていることを忘れないでほしい

お久しぶりです。事務局の田代です。

今、ミャンマーで起きた国軍によるクーデター、大規模なデモ、そして軍による市民の弾圧。連日メディアでもニュースになっており、CFFに関わるみなさま、特にミャンマー渡航した経験があるみんなは、とても不安な気持ちでいるかと思います。

通信が制限されている中なかなか情報を得ることも難しいのですが、今日はこの一ヶ月の中で聞いた話、得た情報など現地の人たちの声を中心にみなさまに共有したいと思います。


===3月5日===

CFFミャンマー事務所スタッフのをはじめ、現地在住日本人の方、ミャンマーにルーツをもつ在日の方にオンラインでミャンマーの今について話を聞かせていただきました。

<3/5時点>
デモ隊と軍の抗争としては、デモ隊が集まる→催涙弾を投げる→ちりじりに逃げる→逃げた人を捕まえる、といったことが繰り返されている。デモに参加していなくても近くにいた場合拘束される危険性は大いにある。


(現在はデモへの参加有無関係なく、人々が暴行を加えられるケースが多発している)
 
銀行が停止している状況は今も続いている。デモ参加者たちもかなりギリギリの状況で行なっている。軍との我慢比べ状態。あと1ヶ月ほどで限界を迎えることが予想される。

●お金もない、仕事もない状況の中、生活困窮者がますます困窮する事態になっている。デモに参加すると食事を提供してもらえるため、食べるためにデモに参加する人も出てきている

●インセイン(CFFのツアーで訪問するスラムがある地域)の子どもたちは、基本的に家の中にいて外に出ないようにしているため今は安全が確保されている。

 
またCFFミャンマーのスタッフが、どのような思いでデモに参加している心境を話してくれました。


デモになぜ参加するのかは、今やらなくてはいけないことだから。

何もせずに生き抜けたとしても、それは死んでいることと同じ。

命をかけて、今を変えるためにデモに参加している。

 

連日デモにも参加しているようで、命を顧みない覚悟や決意のようなものが見えるからこそ、彼自身の身が本当に心配になりました。

参加者からも、どうか命は大切にしてほしいとのコメントが寄せられました。

オンラインイベントの約2週間後に、またスタッフとはコンタクトを取ることができましたが、以前より疲れが顔に浮かんでいたように感じました。


===3月12日===

CFFのキャンプでは日本人参加者と同年代のミャンマー人青年も参加してくれます。当時一緒にキャンプを過ごした青年たちも皆、デモに参加している様子をFacebookなどにあげていました。

そのような中、一人のメンバーが軍に拘束されたとの連絡がありました。

軍に拘束されるとなると、鞭打ちといったひどい拷問を受けることも少なくありません。そのような中、ほんの数日、軽傷で釈放され、本当に安堵しました。

CFFの活動地であるインセイン地域でのデモや軍との抗争も、日々激化しているとの連絡が入っています。


===3月30日===

つい先日、ミャンマーのプログラムにも参加してくれた現地人キャンパーから個人的に連絡がありました。

クーデター開始直後に連絡を取ってから、1ヶ月近くやり取りはしていませんでした。
Facebookメッセンジャーといったツールは監視されている可能性が多いため、軍に対する批判的なコメントは彼らを危険に追いやる可能性があるからです。

「連絡をとって大丈夫?」

と聞いたところ、


「あとでメッセージは消させてもらう。けど、通信が遮断されるのも時間の問題で、いつ連絡が取れなくなるか分からないから伝えておきたい」

といって、色々と現状を話してくれました。


多くの人がヤンゴンから逃げ出している。
けれどもわたしはヤンゴン生まれヤンゴン育ち、
親戚がいないからヤンゴンを離れることもできない。

この前家の近くで抗争があり、
いろんな人がわたしの家にも逃げ込んできた。
そうしたら催涙弾が家の中に打ち込まれた。
幸いそれ以上のことは何もなかったけど、ドアが壊されちゃった。

最近は護身のためにハサミやナイフを枕元に置いて寝ている。
軍は銃を持っているから、意味がないと分かってはいるけど…

怖くて、心安らかにゆっくり眠れる日がない。
私も信じられないけど、これが今のミャンマーの現実。

どうかミャンマーのこと忘れないでほしい。



ミャンマーのことを祈ってほしい。



わたしは何をどうコメントしていいのか、言葉に詰まりました。ただただ、恐怖の中にある気持ちを受け止めること、そして

「もし通信が遮断されて、連絡が取れなくなったとしても、忘れない。いつでもミャンマーのことを思い、祈っているよ。どうか無事でいて」
こういった言葉をかけることが精一杯でした。

 

全く罪もなく、なんの非もないミャンマーの人々。普通の日常を過ごしていた毎日が、護身用のナイフを携えて眠る日々に変わる。



みなさんは想像できるでしょうか。



今、状況は良くなるどころか悪化の一途をたどっています。

 

日本にいる私たちに何ができるのか。現状、できることはほとんどないと本当に悔しさでいっぱいです。
日々の生活の中、意識していないとミャンマーのニュースを耳にする機会も減ってくるかもしれません。けれど、情報が入ってこなかったとしてもいまは状況が改善しているわけれではありません。

 

どうか、ミャンマーで今、起きていることを忘れないでほしい。

CFFジャパンとしても、ミャンマーのためにできることがないのか、考えています。今は何もできない状況であっても、いつか支援が必要なタイミングがやってくる。その時に向けて何かできることはないのか、検討しているところです。


またみなさまにも共有できる情報が出てきたら、お知らせさせてもらえたらと思います。

変わらずそこにある、子どもたちの日常

こんにちは。CFFジャパン事務局の田代です。

勤務体制の縮小を受けてなかなか前に出てくることもなく、「元気?」との声をかけていただきますが、すこぶる元気です!ただ7年ぶりの日本の冬に心身恐々...個人的にはコロナ以上に恐怖です。

そんな私の最近の悩みは寝る時に頭が寒いこと。みなさまどうやって日本の冬の夜を乗り切っているのか、ぜひアドバイスお願いします。

 

 

前置きはこの辺りで。本日は各国CFFから届いた現地の様子をみなさまにレポートします!

 

           

 〜・CFFフィリピン・〜

2020年3月のロックダウン以降、CFFフィリピン「子どもの家」で生活する子どもたちは敷地内から外に出ることができていません。
 
学校は現在もオンラインクラスが中心です。1回1時間程度が週に2〜3回行われます。小学校では、宿題はメッセンジャーを使い先生とやりとりをします。高校生たちは移動許可が降りている学校のスタッフ施設まで宿題を取りに来てくれて、約2週間後に採点されたものが返されます。が問題用紙の問題の受け答えを先生と行っています。

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オンラインレッスンを受ける様子

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各自課題に取り組む
その他の時間には敷地内の農作業をスタッフと一緒に行っています。子どもたちもとても楽しんでいて、ナスや白菜、トマトなど...様々な野菜を取ることができています。
 

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農作業もみんなでやります

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スタッフによる子どもたちのメンタルケアのワークショップも定期的に行っています。

 

幸い山の一角にある施設は敷地も広く、様々なアクティビティも行えるため子どもたちの心身の健康は守れています。
 

           

〜・CFFマレーシア・〜

マレーシアはロックダウンと解除を繰り返しています。一時外出規制も取れ日常が戻ってきたかに思えたところ、2021年1月20日現在再度のロックダウン中により、学校も閉鎖しています。新型コロナウイルスに翻弄される日常に感じますが、そのような中で様々なアクティビティも実施し、子どもたちは元気に過ごしています。
 

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毎週月曜日はオンラインバイオリンレッスン

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スタッフによる特別英語クラス

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地域の支援者による料理クラス

クリスマス休暇の時期はロックダウンも解除されていたため、地域の人たちみんなとお祝いすることができました。
また年越しは子どもたちスタッフ、施設総出でみんなでお祝い!限られた中で自分たちでできることに取り組んでいます。
 

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ツリーの飾り付けもみんなでやりました

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年越しはお揃いのTシャツでカウントダウン!

またCFFマレーシア独自で行ったマレーシア国内でのファンドレイジング にも成功。
日本円にして436万円もの寄付が集まり、昨年6月にCFFジャパンを通じて行われた寄付プロジェクトのご寄付も合わせて、2021年度も乗り切る目処が立ってきました。
 

            

〜・CFFミャンマー・〜

CFFミャンマーの事務所があるヤンゴンでは一時爆発的に感染者が増え移動規制も強化されていました。感染者数が落ち着いた訳ではありませんが、今は日中は活動できる範囲も戻ってきました。

 

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街中では警察官が子どもたちにマスクを配る姿も

 

現在CFFミャンマーはCFFの海外プログラムでも協働させてもらっているSharing Love(ヤンゴン市内地元NGO)と共に、スラムで生活する人々の食糧支援を開始しています。月に一回スラムで生活する約100世帯あまりへ約1週間分の食料配布を行っています。この活動には多くの資金が必要ですが、CFFサポーターの皆様からの支援の元食料を届けることができています。
 

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Sharing LOVEと協働して食料配給を行う様子

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家族の食料を取りに来たスラムで生活する子ども

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 食料配布を行っている家族や子どもたちからはもちろん、自治体からも感謝を伝えられています。
 
           
 
今も新型コロナウイルスの影響で海外へ渡航することは叶いませんが、子どもたちの日常は変わらずそこにあります。
 
最近の日本の感染者数の増加は各国でもニュースになっているようで、現地のスタッフとのやりとりの中で「日本のみんなは大丈夫?」といった声かけをよくもらいます。
今は直接会うことは叶いませんが、こんな時だからこそお互いに心を寄せ合いたい。
現地の子どもたちやスタッフ、そこで暮らす人たちの生活、健康を願わずにはいられません。
 
再会できる日が本当に待ち遠しいです。
 
 
寒い日が続いています。みなさまも体調には十分お気をつけください!
 
事務局 田代
 
 
 
毎月一口1000円(学生は500円から)CFFジャパン、フィリピン、マレーシア、ミャンマーの4ヶ国を応援できるマンスリーサポーター制度です。CFFは認定NPO法人のため社会人のみなさまは寄付控除を受けることも可能です。サポーターのみなさまには、毎月各国CFFの様子をレポートするメルマガをお届けします!

 

おでんが消えた日に

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(セブンイレブンのおでん。レジ横からいなくなっておかずコーナーへ。)

 

休業中気ままブログ第3弾。読んでいただきありがとうございます。

事務局内海(けんじ)です。


〜ある日の”じむきょく”〜
たまに事務局に顔出したときの話。


ボランティアに来てくれた活動メンバーが
「おでんあっためていい?」と聞いてきました。

 

コンビニのおでんって、湯気出しながらぐつぐつトロトロになってる具材たちがなんともおいしそうなんですよね。私もよく仕事帰りに買って、ささっと食べてました。
あの透き通った黄金のスープもおいしい。

 


(事務局でチンするってことは、買っておいて食べなかったのかな)と思ったら、
その子が持っていたのは”パック包装された”カップおでん。

 


そういえば、、レジ横のおでんがいつの間にか消えていたことに気がつきました。

 

そうか、このご時世そんなことになっているのかと納得しながら、でも好きなものをじぶんで選べなくなって、世界はどうなってるのだろうと思い、

 

「何が入ってるの?」って聞いたら

 

「だいこんと、しらたき。あとは、厚揚げ、ウインナーとちくわが入ってるよ」と。

 


(うむ、外してはない。ウインナーではなく、たまごでは?と思うも、almost定番でしょう。しかもちょうどいい食べ切りサイズ。これは買ってしまうかも。)


“新しい生活様式”が進むにつれて、できなくなったり、使わなくなったり、存在そのものがなくなったり、たくさんのもの/ことが大きな変容をしてきましたが、コンビニの”おでん”はこうして生き残っていたんですねえ。

しかもお手軽で、安心で、味も変わらず、中身もまあまあ満足。

 


キャンプができない今、CFFの”価値”を十分に世界/社会にお届けできていない時期が続いています。

 

でも、おでんの中身が私たちに届けられたように、キャンプの中身も”パック包装”して(=感染リスクなしに)味はそのままで届けられるのではないだろうか、おでんをヒントにそんなことを思いました。

 

おでんのニーズだけじゃない、社会にはCFFの”価値”の潜在的(これまで見えなかった)ニーズがきっとあるはずです。

 

さて、どんな形でCFFの”価値”をみなさんのところへ届けられるでしょうか?
そもそも”CFFのおでん”、何が入っているだろう?みなさんのお好みの具材をぜひ教えてください。

 


続く。

 


CFF事務局 内海研治

アルバイト始めました

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自閉スペクトラム症の子どもが上着につけていたバッチ。この背景にはどうしてもマスク着けられない子ども、またその親への誹謗中傷があるようです。

 

メリークリスマス!事務局内海(けんじ)です。

先日お話できなかった「休業中どうしてるの?」の巻。

 

 

三鷹市にある放課後等デイサービスでアルバイトを始めました。
主に障がい児を対象として、身体、知的に障がいのある子どもの支援をしています。

 

“支援をしている”というより、わたしが子どもたちにケアされてるかも?と実感する日々です。

 

〜〜ある日のエピソード。その1。〜〜
全盲の男の子、9歳。

 

レゴブロックも、プラレールも、あたかも見えているように器用に作り上げます。

内心(すごい、、)と感心しているうちに、
「しゅくだい」と言って取り出したのは真っ白の本。

 

あれ、何も書かれていない?と、よーくみたら凹凸がありました。
その子は両手の指先でさささーっとなぞり、音読が始まります。
凹凸が音になってわたしに届き、その真っ白の本は国語の教科書だと気がつきました。

 

宿題のあと、
「もうすぐおやつだね。」と言ったら
「ほんと?」と言いながら
その子は左腕につけた腕時計をごそごそ。

 

(はて、どうやって時間がわかるのだろう?)

 

その瞬間、文字盤のガラスがパカッと開き、慣れたふうに時計の針を触ります。
「もう3時半か〜。」

 

(障がいって、いったい誰の何だろう?そんなことを思わされます。)

 


〜〜ある日のエピソード。その2。〜〜
自閉スペクトラム症。8歳の男の子。

 

こちらの話していることはわかるようですが、その子からの発語はありません。

何かのスイッチでパニックになり
奇声をあげて身体をバタバタ。

 

(何か訴えてるけど、なんだかわからない。)

 

音や光、人に触れることに敏感だったり、集団行動が苦手らしい。

 

カラフルのビーズをぶちまけたと思ったら、黄色だけをひとつひとつ拾っていく。

黄色が終わったら次のむらさき。次はみずいろ。
ぜんぶ拾い終えたらまた最初から。しかも同じ順番で色を拾います。

こだわりが強いというのも自閉スペクトラムの特性だそうです。

 

(見ている世界はどんなだろう?拾っているときはさっきのパニックが嘘のよう。)

 

 いっしょに公園に行くと、すべり台を永遠にやってます。
きゃっきゃと笑い、あら、こんなに笑うんだとまた驚きと、新しい一面が知れてなんとなくうれしい。

たくさん遊んだ帰り道、その子が手を繋いできました。
もちろん言葉はありません。ただ、なんだか楽しそう。
 
「すべり台、たのしかったひとー?」と聞いたら勢いよく右手があがりました。

 

(言葉はないけど、その子から何かをもらった瞬間でした。)

 

———

2016年の相模原市障がい者施設殺傷事件、みなさんも記憶に新しいかと思います。
19人が死亡、26人が重軽傷。

 

犯人の動機は「障害者は不幸しかつくることができない。生きる意味のない命」としています。

 

生産性があるかどうかで命をはかる。
これは1人の異常な青年による犯行だったのでしょうか?

 

犯人からの問いかけにわたしたち社会が最終的に出した答えは死刑判決。

「こんな命生かしておく必要はない。だから死刑にする。」

 

これって犯人が言った言葉そのもの(生きる意味のない命)で、
わたしたち社会が最後にぶつけたのは犯人と同じ言葉だったかもしれません。

裁判は終わったけど、問題の本質は終わっていない気がします。


命の意味を問われたら、
みなさんならどう答えるでしょうか?
その犯人に、(生きる意味のない命)という問いに、どんな言葉をかけますか?

 

続く。

 

CFF事務局 内海研治

全集中、CFFの呼吸!

渋谷区のスーパーに、わたしの生まれの栃木市おおひらのニラが売っていたので驚きとうれしさの1枚です。

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お久しぶりです。事務局内海(けんじ)です。

休業中どうしてるの?と質問をよく受けるので、

ちょっとずつ書いていこうかなと思います。

 

ニッチな連載になりますので、片手間にどうぞ。

気ままに更新していくつもりです。

 

最近は活動メンバーとも顔を合わせていないので、わたしの方も「みんなどうしてるの?」状態です。

よく事務局に来ていたみなさん、元気にしてますか?

 

4年生はシューカツを終えたり、卒論を書いたり、

3年生はインターンとか頑張っているのかな。

逆に新社会人1年生、頑張りすぎてないですか?

 

以前は事務局でたくさん聞いていたみんなの近況もちょっとずつ遠くなっているような気がします。

同じように"じむきょく"の様子も見えにくいのではないでしょうか。

 

3年ぶりの日本の夏が、気がついたらいつの間にか冬にすり替わっていました。

末端冷え性なわたしは1月末の渡航に毎年救われていたのですが、

今からモコモコのくつ下を準備しています。いやもう履いています。

 

世間は師走、でも年越しとか、明けまして、とかそんな気分にはなりにくいですね。

2021年はどんな年になるのか、ぜんぜん想像がつきませんが、

CFFにとっては大事な1年、転機の1年になりそうです。

 

実は来年CFFはなんと25周年を迎えます。

こんなときでも、いやこんなときだからこそ

ここまで積み重ねて来た25年間分のほんとうの価値が明らかにされるといいなあと思います。

 

「どんな不幸を吸っても

吐く息は感謝でありますように

すべては恵みの呼吸ですから」

 

渡辺和子さんが教えてくれた言葉ですが、

わたしも不幸を不幸として吐き出さずに

感謝に変える呼吸をしたいなと思わされます。

 

みなさんはどんな呼吸をしますか?

 

CFFの呼吸はどうでしょう。

社会から何を吸って、何を吐く。

何が与えられていて、何を還元する。

 

いまこそ、全集中。CFFの呼吸。

 

さて、休業中のことを書くつもりが、いつものように脱線してしまいました。

次回はアルバイトはじめましたの話、書こうと思います。

 

 

続く。

 

CFFジャパン事務局 内海研治

 

2021年春海外プログラムの中止とCFFのこれから

みなさん、こんにちは。
CFFジャパン事務局長代行の川崎修です。
 
コロナウイルスでみなさんの日々の生活の様子も一変したであろう今年も、早いもので残すところあと2ヶ月足らずとなりました。
 
例年であれば次は2021年春に開催するはずだったCFFの海外プログラムですが、CFFジャパン理事会や現地CFFとの協議の結果、すべて中止と決定しました。
 
2020年夏に続き、早い段階での中止の決定となりましたが、
今回の中止の理由は、主には現地側の感染状況が収束せず、
 
・入国制限・行動制限がまだほとんど解除されないこと
 (一般の旅行者が団体行動できるほど解除される見込みが立っていないこと)
・現地の実情としても実施するのはまだまだ現実的ではないこと
 
が挙げられます。
フィリピン、マレーシア、ミャンマーの3ヶ国ともそれぞれ、まだ学校は対面では再開されなかったり、再度のロックダウンが続いていたり、国際線の旅客便が飛んでいなかったりと厳しい状況にあります。
 
海外プログラムの再開は早くて2021年夏となります。
 
2021年春は、代わりにオンラインを中心とした事業や取り組みを計画しています。
 

 
コロナ禍になって、コアとなる事業が中断し、いろいろと先行きを考える中であらためて感じたのは、
やはりCFFジャパンにとって、これまでの本業である海外ワークキャンプスタディツアーに替わる事業は、収益性とミッション性を併せて考えるとなかなかないということ。
 
引き続きコア事業としての海外プログラムが再開できるときに備えるとともに、
(再開できたとしてもこれまでと同じようにはいかないかもしれず)新しい事業づくり・活動づくりをしていくこと、財務的な体力を温存すること、その両面から取り組んでいきます。
 
具体的には、
・オンラインスタディツアー(at home スタディツアー)を今夏よりさらに規模を拡大して実施
・それ以外にも青年に対してや地域に対して新しい取り組みを計画中
・現地(マレーシア)への長期の国際協力事業も検討中
・職員の休業の延長など、体制の縮小による節約
といったことです。
 
 
それでは各国のCFFではどうでしょうか。
 
各国間のオンラインでの会議などコミュニケーションを活発化させています。
現地側としても、これまでの協働事業(ワークキャンプ 等)からの収入が絶たれ、施設や事業の存続、団体の維持のために対応を迫られていますが、現地でも独自の資金調達に取り組んだり、やむなく運営のスリム化に踏み切ったりと、日本からの事業収入に頼らない施設運営を目指すことになりました。
 

 
CFFでは、資金、人材のどちらも必要としています。
 
CFFサポーターとして引き続き応援してくださる人、これから応援してくださる人
中断前の海外プログラムを経験した貴重な人材として、活動の担い手(スタッフ)になってくださる人、ともに運営側を担ってくださる人
いずれもお待ちしています。
 
 
とても厳しい状況にある今、CFFジャパンは、このままだと少なくとも今までと同じような形では維持できません。
 
一方でさまざま新しい動き、草の根的な動きが始まっています。こういったときこそ大切な価値が生まれるはず。
それらが、CFFやCFFの青年に向けて、だけではなく、
地域や社会の人々とつながり、地域や社会に対してどんな価値をつくっていけるか、そのような視点も大事にしたいと私は思います。それが、より多くの多様な人や主体とつながり、結果として団体としての存続にもつながるはず。
 そのように考えています。
 

勤務体制縮小のお知らせと、いち事務局職員の思い。

こんにちは。事務局より有馬(なほ)です。

急に寒くなり、秋を通り越して一気に冬に近づいているような天気が続いていますね・・!

太陽が大好きな私にとっては、

なんだか悲しい気持ちと同時に、

久しぶりのセーターに腕を通してぬくぬくすることに胸躍る気持ちです。

 

さて、ブログを読んでくださっているみなさんに

CFFジャパン事務局よりお知らせです。

 

ーーーーー

CFFジャパンは、コロナウィルス感染拡大の影響から、
海外渡航再開の見通しが立たない情勢のため、
今後への充電期間として、
助成金を活用しての一部休業、
年内の勤務体制を一時的に縮小することになりました。

 

 

勤務としては原則として休みとなる職員、部分的に勤務する職員がいますが、
勤務する職員に関しても引き続き在宅勤務を原則としています。
 
事務局へのご来訪やお電話に出られないことが多く、
留守番電話や郵送物の確認も時間を要することがありますので、
ご連絡はなるべくメール(info@cffjapan.org等でいただけると助かりますが、
お問い合わせやご相談は遠慮なくお願いします。
 
年明け以降の勤務体制については、状況に応じて検討していきます
 
事務局体制は一時縮小となりますが、
運動体としてCFFが止まるわけではありません。
来春には現地へ渡航できないであろう代わりに
オンラインプログラムを継続して行う予定ですし、
新しい形の企画ができないかと、
活動メンバーとの話し合いも続けています。
 
ご迷惑・ご心配をおかけしますが、
引き続きCFFの応援のほど、よろしくお願いいたします。 
ーーーーー

 

3月ごろからコロナウイルスの拡大が本格化してからというもの、

春プログラムは3つが中止、夏プログラムは史上初の全プログラムが中止となり

適応する間もないまま、CFFも私たち職員の生活も予想しない大きな変化の日々でした。

 

3月から続いたコロナ渦の毎日は

事務局職員のわたしにとっても、

今まで当たり前にあったものがない現実、

それがどれだけ自分を支えてくれていたものなのかを痛感するもどかしい日々でした。

 

それは、遠い国のお兄さんお姉さんのような現地のスタッフ達であり、

CFFを、職員を心配し、気にかけてくださる支援者のみなさま、

事務局にきては明るく話し、目の前の人のことを真剣に思う活動メンバーのみんなと、

遠い国にいるよく笑い、よく泣き、よく遊ぶ家族同然の子どもたちでした。

 

職員としても当たり前だったことが

当たり前でなくなったいま、

もどかしい思いでいっぱいなのが本当のところです。

下から支えることが職員としての使命なのに

CFFに関わっているみんなに実は自分が支えられていたんだな、

職員としての喜びをみんなからもらっていたんだなと本当に思います。

 

だけど世界的に困難な状況にある今だからこそ

当たり前が当たり前じゃなくない今だからこそ

再確認した大切なものを諦める未来はないんだなと思います。

 

CFFにとって宝である子どもたちが

これからも笑っていけるように、

未だ苦しみの中にいるまだ見ぬ子どもたちが

1人でも多く大切な人生を歩める未来を築いていけるように、

どんな形であれ『Caring for the Future Foundation』を続けていきたい。

 

思えば、CFFのはじまりは、

なんにもない草木が生い茂る森の中から。

フィリピン・スアルの、海が見えて空が広く、気高い丘の上にあったのは、

「子どもたちを守りたい」「青年たちと共に育ちたい」という

創設者である二子石さんとフィリピン人2人のたった一つの夢だけ。

 

その夢がたくさんの人の手によって育てられてここまできたというのは

なんとも奇跡のような話であり、

実際はたくさんの努力や諦めない気持ちが続かせてきたものだと思います。

 

最近は、withコロナの生活をどう過ごしていけばいいかが見えてきて、

色々な可能性を模索できる時期になってきました。

 

どんな新しい生活になっても、以前と同じ活動ができなくても、

より豊かな未来の基盤である子どもたちと、その未来を築く担い手である私たちということには変わりはない。

こんな時だからこそ、職員として、活動メンバーとして、ではなく

一緒に『Caring for the Future Foundation』を実践していく1人でありたいです。

  

最後に最近、読んだ本の一文を紹介させてください。

 

『子どもたちが輝かない場所に、作物は実らない、人は集まらない、町はできない。

だけど、どんなに絶望的な出来事が起きても、子どもたちが輝いている限り、

そこに未来は必ず訪れる。』

絶唱」ー 湊かなえ

 

 

子どもたちが輝き続けられる瞬間のために、

これからも『Caring for the Future Foundation』を楽しみながら築いていきたいです。

 

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事務局 有馬