CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

2021年春海外プログラムの中止とCFFのこれから

みなさん、こんにちは。
CFFジャパン事務局長代行の川崎修です。
 
コロナウイルスでみなさんの日々の生活の様子も一変したであろう今年も、早いもので残すところあと2ヶ月足らずとなりました。
 
例年であれば次は2021年春に開催するはずだったCFFの海外プログラムですが、CFFジャパン理事会や現地CFFとの協議の結果、すべて中止と決定しました。
 
2020年夏に続き、早い段階での中止の決定となりましたが、
今回の中止の理由は、主には現地側の感染状況が収束せず、
 
・入国制限・行動制限がまだほとんど解除されないこと
 (一般の旅行者が団体行動できるほど解除される見込みが立っていないこと)
・現地の実情としても実施するのはまだまだ現実的ではないこと
 
が挙げられます。
フィリピン、マレーシア、ミャンマーの3ヶ国ともそれぞれ、まだ学校は対面では再開されなかったり、再度のロックダウンが続いていたり、国際線の旅客便が飛んでいなかったりと厳しい状況にあります。
 
海外プログラムの再開は早くて2021年夏となります。
 
2021年春は、代わりにオンラインを中心とした事業や取り組みを計画しています。
 

 
コロナ禍になって、コアとなる事業が中断し、いろいろと先行きを考える中であらためて感じたのは、
やはりCFFジャパンにとって、これまでの本業である海外ワークキャンプスタディツアーに替わる事業は、収益性とミッション性を併せて考えるとなかなかないということ。
 
引き続きコア事業としての海外プログラムが再開できるときに備えるとともに、
(再開できたとしてもこれまでと同じようにはいかないかもしれず)新しい事業づくり・活動づくりをしていくこと、財務的な体力を温存すること、その両面から取り組んでいきます。
 
具体的には、
・オンラインスタディツアー(at home スタディツアー)を今夏よりさらに規模を拡大して実施
・それ以外にも青年に対してや地域に対して新しい取り組みを計画中
・現地(マレーシア)への長期の国際協力事業も検討中
・職員の休業の延長など、体制の縮小による節約
といったことです。
 
 
それでは各国のCFFではどうでしょうか。
 
各国間のオンラインでの会議などコミュニケーションを活発化させています。
現地側としても、これまでの協働事業(ワークキャンプ 等)からの収入が絶たれ、施設や事業の存続、団体の維持のために対応を迫られていますが、現地でも独自の資金調達に取り組んだり、やむなく運営のスリム化に踏み切ったりと、日本からの事業収入に頼らない施設運営を目指すことになりました。
 

 
CFFでは、資金、人材のどちらも必要としています。
 
CFFサポーターとして引き続き応援してくださる人、これから応援してくださる人
中断前の海外プログラムを経験した貴重な人材として、活動の担い手(スタッフ)になってくださる人、ともに運営側を担ってくださる人
いずれもお待ちしています。
 
 
とても厳しい状況にある今、CFFジャパンは、このままだと少なくとも今までと同じような形では維持できません。
 
一方でさまざま新しい動き、草の根的な動きが始まっています。こういったときこそ大切な価値が生まれるはず。
それらが、CFFやCFFの青年に向けて、だけではなく、
地域や社会の人々とつながり、地域や社会に対してどんな価値をつくっていけるか、そのような視点も大事にしたいと私は思います。それが、より多くの多様な人や主体とつながり、結果として団体としての存続にもつながるはず。
 そのように考えています。