初めてNPOに寄付をする方へ伝えたい3つのこと~2020寄付プロジェクト~
・2011春マレーシアスタディツアープログラムリーダー 、CFFマンスリーサポーター 他
・准認定ファンドレイザー。クラウドファンディングのサイトで資金調達のサポート
・学生時代、CFFでの寄付集めを契機に寄付文化に貢献する夢を抱く
皆さんはNPOに寄付をしたことがありますか?
したことがない方は、もしかするとこんな悩みをもっていませんか?
・寄付金がどう使われるのか不安
・寄付するのって面倒臭そう
・寄付のお願いをされて「お金のための友達なの?」と悲しくなった
この記事ではそんな悩みを解消します。読み終わる頃には少し「寄付」をする勇気が湧いているかもしれません。
<今回のテーマ>
1. 寄付は "安心" 〜税金や銀行預金よりも…?
「寄付したお金がどう使われるのか不安」と思う方。
せっかく仕事で得た収入を他人に使われるのが不安なのは当然ですね。
でも実は、使い道がわからないお金って身の回りにたくさんありませんか。
まず、税金です。日本では、歴史的・制度的背景などから納税者意識の低さが指摘されます。
皆さんの中にも「税金が無駄遣いされている」という気はしつつ、自分の毎月の納税額や、国や自治体の使い道を把握されている方は少ないのではないでしょうか。
次に、銀行に預金しているお金。
もしその銀行の投融資先に、兵器製造企業、強制労働や環境汚染に関与する企業などが含まれていたら…。知らないところであなたの不本意な使われ方をしているかもしれません。
一方、寄付です。
コンビニにある募金箱や、学校で見た赤い羽根募金などを想像された方は「結局あのお金はどこにいったのだろう」と思うかもしれません。
その点、自分で信頼できるNPOを選んで寄付すると、お金がどう使われたのかをきちんと知ることができます。
CFFでは、HPでの各種情報公開のほか、寄付者に向けてレポートを発行しています。
また、年に一度寄付者向けに事業報告会が開催されます。
報告してくれるのは、寄付者を想いながら資金を誠実に使ってくれたスタッフの皆さん。顔が見え、直接お話を聴ける環境があります。これが本当にありがたく、安心して寄付をできるのです。
2. 寄付は"簡単" 〜ほぼネットショッピング!?
「寄付するのって面倒臭そう」という方。初めてなら尚更ですね。
でも実はとても簡単です。特に東日本大震災以降、皆さんが使い慣れたクレジットカードなどでのオンライン寄付が大きく普及しました。
今回のCFF寄付キャンペーンでも私はクレジットカード決済を利用し、約2分で手続きを完了しました。
やり方はネットショッピングとほぼ同じ。寄付金プランを選び、カード情報と氏名・住所・電話番号・メールアドレスを入力するだけです(広告表示などないので、ネットショッピングよりシンプルかもしれません)。
※CFFでは銀行振込や郵便振替でのご寄付も受け付けています。
また、CFFは認定NPO法人なので、税制上の寄付金控除を受けることができます(控除額の目安や条件はこちらをチェック )。
控除を受けるためには確定申告が必要です。少し億劫ですね。
しかし、最近では電子システムも進化し、たとえばスマートフォンのみでも簡単に手続きできるようになりました(一定の条件が必要です)。
また、CFFでは寄付金の領収書送付の際に確定申告の案内もしてくれるので、とても助かっています。
寄付金控除を利用することは、通常は自分で決められない税金の使い道を決めることにつながります。ぜひ活用したいものです。
3. 寄付は"楽しい" 〜まるで映画に誘うように
「寄付のお願いをされると気まずい」と抵抗を覚える方もいるかもしれません。
寄付を募る側にも「ひとにお金を乞うなんて」と躊躇う方がいらっしゃいます。
でも、寄付集めは「乞う」行為ではなく「プロジェクトへの参加を求める」行為です。
想像してみてください。友人を映画に誘うとき、あなたは何を考えますか。
「彼ならきっと興味をもってくれる」「彼女の感想を聴いてみたい」そう思っていませんか。
鑑賞後、映画の面白さに加え、友人とそれを共有した体験も残ります。そのとき、払ったチケット代金を後悔しているでしょうか。
根源的には、寄付のお願いも映画鑑賞に誘うのと同じであるような気がします。
寄付をお願いするひとは、あなたに自己犠牲を払ってほしいわけではありません。
プロジェクトに一緒に参加してほしいから、お願いをしています。
寄付をしたあとは、あなたの中にもきっと「社会課題の勉強をできた」「団体の成果を見て、自分も達成感を得られた」といった成功体験が残ります。
そしてこの体験は、団体スタッフ・受益者・同じ寄付者など、たくさんの方と共有することになります。
だから私は、10年以上も前にした寄付の内容や金額を覚えています。その体験を共有した方々とは現在もつながっています。
2,000円かけて大好きな映画を見にいった体験と同じくらいか、もしくはそれ以上に、楽しかった大切な思い出です。
最後に
さて、ここまで読んで「寄付してみてもいいかも」と思い始めた方は、いまチャレンジしませんか。
私の大切なCFF「子どもの家」を守るプロジェクトに、あなたにも参加してほしいです。
【それいけ!!】
CFF「子どもの家」を守り隊
~2020寄付プロジェクト!~
(特設サイトはこちらから)
寄付とは「参加の手段」です。
いま、多くの方が苦しい状況を懸命に耐えていらっしゃいます。
皆さんの中にある「自分もなにかしたい」「社会とつながりたい」という気持ちを動かして、参加してみませんか。
お金を出してひとを救う行為は、シンプルなようで難しいです。
私が思い出すのは、マレーシアで出会った物乞いの女性です。
当時私は見て見ぬふりしかできませんでした。
危機管理上「物乞いにはお金を渡してはいけない」といわれることもあります。
でも、お金を差し出せなかった一番の理由は、ただ私に勇気がなかったことでした。虚ろな目をした彼女と目を合わせること、そして世の中の闇の部分を見つめること。これが怖くて身体が動きませんでした。
当時自分が小さなお金を渡していたとしても、その女性の生活を根本的には変えられなかったでしょう。でも、「彼女の明日を想う姿勢すら示せなかった」という事実が、約10年経ったいまも私の心にひっかかっています。
いまも変わらず無力な自分ですが、「寄付」という手段で大切なひとの明日に参加するチャンスがあることに感謝しています。
あなたのそのお金も、だれかの明日のために委ねてみませんか。
Special Thanks☆ Misato Matsuyoshi
み さ と (@pecopeco_mst) | Twitter
想いの伝わってくる素敵なイラストをありがとう!