こんにちは。事務局スタッフの石井です。
もう3ヶ月くらい前になるのですが「この世界の片隅に」観て来ました。「すべての日本人に観て欲しい。」強くそう思う作品でした。
そして映画がとっても良かったので原作漫画も購入。
遊郭にいるリンさんとの話が映画版より多かったり、不発弾のシーンがもっとあっさり描かれていてそこに大きな波を持って来ていなかったりと少し映画版と違う部分もありました。
そしてなによりアニメーションと異なるのは文字(セリフ)が流れていかないので、ひとつひとつの言葉がとても心に響きます。
「暴力で従えとったっていうかことか…それがこの国の正体かね。うちも知らんまま死にたかったなぁ…」
従順な日本国民として生きて、たくさんのものを失って、迎えた終戦。なぜ自分が生き残ったかわからないけど、でも自分として生きていく。そんなすずさんに心打たれました。
派手じゃなくても良いから、自分の人生をちゃんと生きていこう。自然とそう思わせてくれる作品でした。
ちなみにまだまだ映画も上映中みたいです。
劇場情報→http://www.eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=548
壮大なスケール
激しい戦闘シーン
その中で劇的に描かれる感動の人間ドラマ
そういうドラマティックな一部だけが切り取られた戦争映画ではなく、誰にでもあるような泣いたり笑ったりの当たり前の日々が不思議なテンポで、淡々と進んでいく。
そんな中で、突然に顔を出す「戦争」という現実。そしてどんな日々であろうとも自分の人生を生きていく人たち。
人として大切なことをそっと教えてくれる。そんな映画です。