CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

冬のいのちにふれたい。(#じむきょくお引っ越し大作戦)

事務局内海(けんじ)です。

このタイミングで「じむきょく」について書こうと思ったら、
いま難しい局面を最前線で頑張っているリーダーたちの顔が浮かんで来ました。

(移転後やりたいことはまた改めてシェアさせてください)

CFF創設以来これまでもたくさんの困難や試練があったことと思いますが、
支え合い、分かち合い、共に乗り越えてきた場所も「みんなのじむきょく」であったのではないでしょうか。

事務局が移転しても、みんなで築いてきたCFFジャパン事務局の価値を継承し
新たな形で発展させていきたいです。

私がいまフィリピンで「じむきょく」について思うことを書きました。

よかったらどうぞ。

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20春シーズン、コロナウィルスの影響を真正面から受けています。
現行の海外プログラムもたくさんの変更を余儀なくされ、
先の見えない終息にCFFとしても難しい局面にあることは事実です。

ちょっと話が逸れますが私のすきな仏教詩人坂村真民の詩に「冬が来たら」があります。

「冬が来たら冬のことだけ思う。
冬を遠ざけようとしないで
むしろすすんで冬のたましいにふれよう。
冬のいのちにふれよう。」

なんというか諦観というより、解放された気持ちになります。

冬を遠ざけることはできず、向き合うしかありません。

冬の寒さにたたずむ日。
私たちは春をずっとずっと求めて
その先にあるはずの光を信じ、暗闇に彷徨することに耐え、冬のただ中で春を思い続けます。

「冬来たりなば、春遠からじ。」
先に希望があり、しがみつくようにそれを信じて生きていく。

いまコロナウィルスの状況を観たら
「春よ、来い!」
それが私たちの本音かもしれません。

でも春はすぐにはやって来ない。
それが現実としてあったときに、
多くの人はそのことに気づいていますが、それを認めると耐えられないので
まだ見ぬ春に思いを馳せることがほとんどです。

しかしその結果「今」がなくなってしまうこともあります。
「これは本当のものではない。こんなはずじゃない」と
現実が嘘のように思えてくるのです。

でもこの詩人はすこし視点が違うように思えます。

春を夢想するのではなく、
「冬が来たら冬のことだけ思え」、
「むしろすすんで冬のたましいに、冬のいのちにふれよう」
と言っています。


「光は闇の中に輝く」という一節、ご存知の方いらっしゃいますか。

光を見出すには闇と向かい合う必要があります。
「闇が過ぎ去って光が来た」のではなく、
「同時に」というところに注目したいです。

ここフィリピンスアルの星空も、降ってきそうな満天の星がどんな小さな光であっても消えることなく輝くのは、同時に暗闇があるからです。

きっと冬があるから見えてくるものがある。
どこかに別の楽な道があるというのではなく、この試練の道の先にこそ光がある。
冬を生きる。

これまでの「じむきょく」がそうであったように
今このときも、みんなと一緒に向き合っていきたい。冬のいのちにふれたい。

いっしょなら必ずできる、乗り越えられる、そう信じています。
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お読みいただきありがとうございました。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

CFFジャパン事務局 内海(けんじ)

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