CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

事務局(じむきょく)ってなあに?

f:id:cff_japan:20190724135229j:plainこんにちは、CFFジャパン事務局内海(けんじ)です。

こちらの写真、なかなかめずらしい写真かな、と思いますが みなさんにとってはお馴染みの3人でしょうか?

右から高梨(なっしー)現事務局長、
川崎(おちゃむさん)4代目事務局長、現副代表理事
渡辺(まさ)3代目事務局長、現理事の3人です。

そもそも事務局(じむきょく)って

いったいどんなところで、
CFFジャパン事務局長ってどんな人なんでしょうか?

一般的に「事務局」とは・・・

じむきょく【事務局】
① 組織・団体などで、運営上の諸事務を担当する部局。
② 組織・団体などで、運営を統括し、その目的を実現するための実質的作業を行う部門。コトバンクより)

とありますが、

今回はCFFジャパン事務局ってなあに?
というところに注目したいと思います!

そこで現・歴代事務局長の3人に

1)どんなCFFジャパン事務局を目指している(/た)

2)事務局長として大切にしている(/た)こと

を聞いてみました。

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渡辺正幸(まさ)3代目事務局長

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1997年第0回フィリピンワークキャンプに参加して以来CFFで活動。2002年CFFジャパンの理事に就任。2005年夏から2012年7月までCFFジャパン事務局長を務めた。


「どんな事務局を目指していましたか?」

 若者の活動やボランティアさんの拠り所として、敷居が低くて誰でも入りやすいよう心がけてました。

池袋事務局の時はとても狭くて、ミーティングの度に大量の備品を廊下に運び出してスペースを作るなどしていましたが、大塚事務局になってからは、活動スペースとお仕事スペースを分け、スタッフの仕事環境は少し向上しました。

それから、普段はこもって仕事をしている分、何をしているかの会員のみなさんらに知ってもらうために、「今日のジムキョク」や「らぶれたーミニ」といったメールでの情報発信も不定期で行うようにしていましたね

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「CFFの事務局長として大切にしていたことは何ですか?」

僕が着任したとき、CFFは正直、難しい局面にありました。業務は、難問の解決やリカバリーから始まって、慣れない仕事も山盛り、また海外勤務が一年のほぼ半分もありました。

もう固まってしまいそうなそんな当初、教えられ気づいたのは《何か手を打てば必ず何かが変わる》ということ。

例えば、人手や資金が足りなければ助成金を申請してスタッフを増やそうとしたり、自分のスキルが足りなければ専門的な学生さんたちに声をかけて教えてもらったり。

とにかく手を打つべく動いてみるようにして、失敗しても失敗した理由は返ってくるので、学んで改善してまた挑む。

そんな日常を繰り返しながら、「何かをしたい」と想う学生たちにも「じゃあ何かしてみようよ」といつも励まし後押しするようにしてました。

時がすぎるに連れ、自分が事務局長としてがんばっていられるのは、想いと勢いがある学生や若い社会人たちのおかげ、そして、現地でいつも待っててくれている子どもたちのおかげ、いろんな意味で僕は《子どもたちと青年たちに生かされている》んだなぁ、と思うようになりました。 

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川崎修(おちゃむさん、真ん中左)4代目事務局長

f:id:cff_japan:20190724140157j:plain1999年第4回フィリピンワークキャンプに参加して以来CFFで活動。2006年CFFジャパン理事に就任。2012年8月から2014年3月までCFFジャパン事務局長を務める。

 「どんな事務局を目指していましたか?」

事務局とは、「意図を持った調整役」だと思います。

当時はCFF事務局の転換期でした。というのも、前任者・前々任者の時代は、24時間365日力を尽くして実質的にほぼ1人で事務局を背負って立ち、また活動を切り拓いてきたました。

しかしその間事業規模はある程度拡大し、それ以上に職員も増え、従来よりも組織的に事業を進め、持続可能に運営をしていく必要がありました。

幸いに前職のNPOで、ちょうど同じような組織の転換期を同じような立場で身をもって経験していたので、自分としてはデジャブのようで見通しは持つことができました。

その結果、実際に組織化は進んだのですが、現在では活動性や多様性との両立が課題だと感じています。

 

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 「CFFの事務局長として大切にしていたことは何ですか?」

 自分自身は別で起業したばかりで、事務局長といってもパートタイムかつリリーフでしかなく、しかもそれまでも理事としてかかわっていたとはいえ、CFFの現場はアウェイで正直肩身が狭かったのを覚えています。

そういった状況なので、なるべく自分の手は動かさない(というか動かす余裕はなく)、「そこは違う」と思っても、そのまま言っても理解されないので、指示するよりも考えてもらうようにしました。

具体的に指示したり、動いたりしたというよりも、内心思っていたらそのうち勝手にそうなっていったことも結構ありました。年下の人たちと本格的に一緒に働くのは初めてだったのですが、すすんで動いてくれる人ばかりで、本当に人に恵まれたなあという思いです。

2年足らずの在任期間、それほど何もできずに終わりましたが、おかげでCFFのことを把握することはでき、事務局長退任後の方がむしろ、脇から余裕のある立場で 事業のビジョンや組織のあり方を考えたり、それっぽいことができたように思います。

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高梨恵子(なっしー)現事務局長

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2003年第3回フィリピンスタディツアーに参加。知的障がい児通園施設に勤務後、青年海外協力隊でマレーシアへ(環境教育を指導)。現地で代表理事安部と出会い、帰国後CFFジャパン事務局非常勤スタッフとして勤務。2016年5月より現事務局長。

 「どんな事務局を目指していますか?」

 活動メンバーと最前線で関わる職員にとって、働きやすい環境作りを意識しています。

活動主体が学生のため、どうしてもミーティングは夜になってしまったり土日出勤も多くなってしまうので、振替休日・時間休も柔軟に取れるようにするなど、職員自身も良い状態で学生と関われるような工夫をしています。

休みを確保することで、私たち自身もCFFのミッションを自身の生活の中でも実践し、表現していけるといいなと思っています。

また、職員一人ひとり、働く上で大切にしたい自身のあり方が尊重され、それが生かされ合う事務局でありたいですね。

 

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「CFFの事務局長として大切にしていることは何ですか?」

 事務局長のお話をもらった時はあまりのプレッシャーと自信のなさで、2年間先延ばしにさせてもらっていました。

歴代事務局長と比べる必要はないとわかっていても、至らないことが多く申し訳なさを感じる日々…。

でも、年数を重ねるごとにわかってきたことは、自分で背負いすぎる必要はないということ。

事務局のみんなは、CFFのあり方を問い続けながら、より意義ある活動にしていこうと様々な提案をしています。

そんな想いある頼もしいみんなが現場のニーズを上げてくれるおかげで、事務局としても様々な可能性を広げられています。

表立ったスキルや経験があるわけではない私ですが、現地の子どもたちを想い、青年に寄り添って‘’事に仕えている‘’職員を大切にすること、

また、願う社会のあり方を、まずは自分自身が事務局で実践していくことが、CFFの事務局長としてできることかなと思っています。

日々青年と向き合っている「現場」である事務局では、課題も次々と出てきます。

職員だけで議論するのではなく、それをどう活動メンバーと共有して創っていくのか。

未完成だからこそみんなで育てていくCFFというスタンスを、いま改めて大切にしていきたいと思っています。

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以上、3名の現・歴代事務局長インタビューでした。

CFFジャパン事務局ってどんなところで、事務局長ってどんな人?と思っていた方、少し身近に感じていただけたでしょうか?

それぞれの時代を共に築いてきてくださった方、今まさにコアで関わってくれている活動メンバーのみんな、これから出会うキャンパーたち、スタラーたち。

時代と共に事務局も大きく変容し、またこれからも成長していくものと思いますが、本質にある大切なものは、ずっと「CFFジャパン事務局」の中に受け継がれているように思いました。

事務局を「CFFジャパン事務局」として在らせる確かなミッションをこれからも求めていきたいと思います。

 CFFジャパン事務局 内海研治