こんにちは。
CFFサポータースタートダッシュキャンペーンブログ、今週は私、かわさきおさむがお届けします。
ブログ初登場なので、まずは軽く自己紹介。CFFとの出会いは今をさかのぼること17年前のワークキャンプでした。ここのところは副代表理事(2010~)→事務局長(2012~)→参与(2014~)→そしてまた副代表理事(2016~)とCFFの経営にかかわり、あと今の期間だけ職員のみなさんが海外出張中なので、2年半ぶりくらいに事務局留守番をしていて、なんだかちょっと新鮮な気分です。
今CFFジャパンでは、これまでCFFが向き合ってきた青年たちがどう育ちあってきたのかを振り返り、そしてこれからも向き合い続けていくであろうその日本の青年たちが、どう育っていくべきなのか、ビジョンを明らかにしようというプロジェクトが進行中です。
今回は、この青年育成ビジョン策定プロジェクトをなぜ始めたのかという話。
話が長くなりそうな予感がしますが、、、
まずは、これをご覧ください。
今後5年間のCFFジャパンをどうしていくべきかという計画です。
CFFジャパンのうち2本柱のうち1つ、「子どもの支援」については、前になっしーが書いていました。
現地の団体(CFFフィリピンやCFFマレーシアなど)と協働のもとで、「自立」支援に取り組んでいきます。
今回は、もう1つの柱、青年育成に関するビジョンの話です。(前置きが長くてすみません、、)
ビジョン策定プロジェクト全体の流れはこのようになっています。
なぜ、このプロジェクトを始めたのか。
今から2~3年前。CFFジャパンでは予算の収支見込みが厳しいことが判明しました。無理なく持続可能であるためには、収益を伸ばすしかない。でも主力事業となっている夏休みや春休みのワークキャンプ・スタディツアーは、おかげさまで(みんなの広報力によって!)既に定員いっぱいに集まっている。
そんなときに、いくつかの大学や高校といった教育機関から問い合わせをいただき、実際に一緒に海外フィールドワークを通した人材育成事業を始めることになりました。これまでのようなワークキャンプ・スタディツアー以外の事業可能性が生まれたというわけです。
最近、海外のフィールドで体験型の教育プログラムを実施したい教育機関はますます増えていますが、そういった学校からすると、CFFには、次のような強みがあると思われます。
・現地に宿泊場所(子どもの家)がある。
・旅行会社(マイチケット)と提携し、危機管理への取り組みがある。
学校からすると、海外の活動現場に送り出したい学生を受け入れてくれる、ある意味「都合がいい」存在なわけです。
でも果たしてそれでいいいのだろうか? 私たちは単に学生に安全に海外旅行の機会を提供しているだけではないし、ボランティア活動の機会を提供しているだけでもない。私たちが培ってきたプログラムの価値を分かってほしいわけです。
ある大学の担当者の方にCFFの
ワークキャンプの話をしにいったときに、言われた言葉があります。
「みんなで石を積んで何になるの?」
私も、個人的に周りの人(それもどっちかというと市民活動畑の人)にCFFの話をしたり、ホームページを見てもらったりしたとき、よく言われるけど言われたくない言葉があります。
「楽しそうですね。」
私たちがやっていることは、単なる国際協力ではないし、かといって参加している青年たちは、「貧困」や「引きこもり」といった分かりやすい要支援層でもない。
今まで学生に対してはずっと広報をしてきて、どのようにしたら魅力が伝わるかブラッシュアップし続けてきましたが、一方で学生以外に向けた言葉がない。営業しようにも伝えようがない。
そこで、自分たち視点での素晴らしさや想いを伝えるのではなく、社会的なニーズに基づいて客観的な視点から、その意義が「伝わる」ようにしたい。
これがこのプロジェクトです。
また別の背景としては、 昨今の青年たちの変化もあります。
青年の内面的な課題が顕著になってきているのではないか、
目に見える課題としては、就職して「社会」とのギャップに苦しむ青年が増えているのではないか、それもCFFに深くかかわったメンバーほど苦しんでいるということはないか、
私たちの目指す人材育成とは何なのか?
折しも、CFFジャパンでは2013年から2014年にかけてミッションの再定義を行いました。
けれども、ミッションはただそれ自体を呪文のように唱えるだけでは、実現しません。ミッション再定義をする中で、CFFジャパンが直接向き合っている中心が日本の青年であることが確認されましたが、その青年に対して、どのようにミッションを具現化していくのか。設立20周年を迎える今、そのビジョンをみなさんと共有していきたいと思います。
ではどのようなメンバーで、どんなことをポイントに議論しているのか。
長くなったので、それはまたの機会にしたいと思います。