フィリピンの小話1
フィリピンは昨年人口1億人を越え、20年後には日本の人口を追い越すと言われています。
経済成長率も昨年が5.8%(ちなみに日本は0.6%)とものすごい勢いで成長していて、その発展の勢いは近年のマニラなど大都市の変貌ぶりから身をもって感じられます。
そう今回は経済の小難しい話…というわけではありません。
そんな経済発展著しいフィリピンにより近い日本から、近年多くの企業が進出してきています。商社とかメーカーとかに就職したら、これからフィリピン出張増えますよ。きっと!
すると外食産業も結構日本から来るわけで、マニラには日本のレストランもかなり増えています。ただお客さんはフィリピン人も多く単に日本人が増えてるからというより、おそらく日本食ブームなんだと思います。
まずその火付け役になったであろうお店が…
博多のとんこつらーめん(写真は一風堂)。フィリピン人は食事のとき、ご飯を食べないと気が済まないので、ご飯とおかずのメニューも色々あります。
私もらーめん大好き族で、日本にいると一風堂は月1くらいで行きます。できたときはテンションあがりました。味はフィリピンということも考慮して「おいしい」です。笑
ただ値段はサービスチャージとか生意気なものと消費税12%もあって、なんだかんだ一杯1000円以上します。
こっちはらーめん凪と言って私はフィリピンではじめて知ったんですが日本にもいくつかあるそうです。
大阪王将と富士そば。どちらも日本よりおしゃれです。笑 富士そばもメニューを見ただけですが一杯800円くらいしてました。日本より遥かに高いです。日本食=高級というイメージ戦略なのでしょう。
大阪王将はフィリピン人スタッフのジョナと行きました。残念ながらマニラにしかこういうお店はないので、ワークキャンプ後などマニラに行ったときにたまに行きます。もちろん私のおごりで!良い人☆
ジョナはお箸と苦戦しながら、食べてました。食後に「オオサカオオショウ…」と繰り返して店名を一生懸命覚えたくなるくらい餃子がおいしかったようです。笑
サンマルクカフェももうすぐできるみたいです。チョコクロはフィリピンで人気でそう!
食事じゃないけど、ダイソーは88ペソ=220円。高っ!売ってる物は日本とほぼ同じです。
最後はユニクロ。値段も雰囲気も日本とほぼ同じです。店員さんがめっちゃキレイに一生懸命服をたたんでました。フィリピンだとなかなかあり得ない光景で、感動ものです。
ちなみにこれ全部ひとつのショッピングモールで撮った写真です。たぶん他にも日本から来たお店はあります。
何回も書いていますが日本のものはフィリピンの人からするとかなり高級でCFFがある片田舎の農村に住む人たちには到底手の届かないものばかりです。
一方ではマニラの人たちがこうしたものを日常的に手するようになっているくらい格差は広がっています。
ただ地方農村にもその発展の波は打ち寄せていて、格差も進んでいます。最近見たのですが"KUBOTAの稲刈り機"。
フィリピンでは田植期と収穫期になると村人がこぞって田んぼに出て働きます。小作人が多く、みんな働いた対価をお米でもらい、そのお米でほぼ1年食いつないでいます。
しかし、そこに"稲刈り機"が入ると小作人たちは不要になってしまいますね…。もしそうなったらそれはものすごい変化をフィリピン社会にもたらすと思います。
「小さな地方コミュニティにも大きな変化が近づいてる。」"稲刈り機"を見てそんなことを感じていました。と少しまじめに閉めてみます。
石井丈士