CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

アルバイト続いています

こんにちは。事務局の田代(みちか)です。

昨年10月からの勤務体制縮小を受け
それまでがっつり週2~3で活動メンバーとミーティングしていた日々がぱたっと落ち着き話す機会が激減したせいか
 
「最近みちかどうしてるの?」と聞かれる、
 
と、聞かれることが多くなりました。
 
はい、わたしはとても元気です。
(ほんと多分、みなさんびっくりするくらい変わらずに元気です。)
 
なんだか団体の状況と合わせて心配してくださる声が多かったのだなぁと、様子をお伝えしてこなかったことをちょこっと反省しています。
 
ということで、今日は「最近の田代何してるの?」をテーマにブログをお送りします。

 

 
新しい年度になり
内海は常勤復帰、高梨は育休からの復帰の中、
田代は昨年10月から変わらず、
CFFと企業でのバイトと、二足のわらじ生活が続いています。
 
 
え、バイトしてたの?
 
 
と思われた方、そうなんです。
 
実は今がっつりと企業でバイトもしております。
 
この業界界隈の方はご存知の方も多いかもしれないですが、途上国でバックやジュエリーやストールをつくって先進国でブランドとしてやっていこう!と頑張っている会社です。
メインの事業国はバングラデシュの、あの会社です。
 
 
わたしは大学を卒業してすぐにCFFの職員となったため、NPO業界以外を知らずに働いていました。
積極的な採用が行われていないような業界にすぐ入れたことはある意味幸運だったかもしれませんが、わたしは「新卒NPOコンプレックス」のようなものをずっと抱えていました。
それこそ5年くらい。
(ここら辺は長くなるので、もしこの業界にすぐ入りたいと思っている学生のみんなはぜひ連絡ください。今は全くコンプレックスは無いですけど!)
 
 
だからというわけではないですが、「時間ができた」「何かバイトをしよう」と思った時、経験できたらよかったのになぁと思っていた企業で何かできないだろうか…
 
と考え、その中で真っ先に浮かんだのが今バイトさせてもらっている会社でして。
 
「応募条件:1年以上勤務できる方」といのを横目に、だめもとで受けたら採用してもらえました。
 
 
バイト先では驚くくらいストレスフリーに仕事ができています。
 
一つはアルバイトという立場というのももちろん大きいです。
 
けど、なんでこんなに気持ちよく働けるんだろう?
と思った時、物事の根底に「感謝」があること、
双方向にそれを感じ、また表現しているからなのだということを感じています。

 

先行き定まらず、いつやめるかもわからない状況にあるにも関わらず
「雇ってくれた感謝」
というのが私の根底にはあります。
 
また、「働いてくれてありがとう」という感謝を日々伝えてもらっています。
それこそ、バイトだとか社員だとかにとらわれずに接してもらえる環境は
本当にありがたいなぁと思っています。
 
CFFに勤めて早8年目に突入しましたが、まさかこんな勤務体制になっているとは夢にも思わず
 
10月の勤務体制縮小ということが決まったときは、
それなりにこれからのことに不安になったり
団体に対しても、自分自身に対しても、これからどうしようという気持ちも少なからずありました。
 
けど、そのような環境になったからこそできている新しい経験があると実感しています。
 
 
 
バイト先から学んだこと
 
バイト期間を通して学んだこと
 
まだまだたくさんありますが、それはまた次回に。
 
 
 
仕事は、一日の大半を占めるもの。
 
「何になるかではなく、どう生きるか」
 
創設者の二子石さんの言葉を噛み締めながら
 
今日はCFFのお仕事真っ最中。
 
CFFの方でもちゃんと働いているので、ご安心くださいね!
 
今年は25周年のCFF、そのプロジェクトを主に担当しています。
冒頭でぱたっと活動メンバーと関わる機会が...
と書きましたが、プロジェクトメンバーのみんなとはそれはもう、かなりの頻度のミーティングを繰り広げています。
 
プロジェクトの概要はそろそろ情報解禁。
 
みなさま楽しみにしていてくださいね。

子育てひろば、はじめました

こんにちは、お久しぶりです。

事務局の高梨(なっしー)です。

 

昨年4月に長男を出産し、

約1年間育休をいただいていました。

 

産休・育休前は仕事モードから

子育てモードに切り替えられるのか心配していましたが、

生まれてみると子育ての日々が怒涛すぎて、

心配及ばず、すっかり子育て脳になっていました。

 

そんな私ですが、この4月から

月・金曜のみ事務局に復帰して、

地域の子育てひろばを担当させてもらうことになりました。

 

産休・育休期間中、

コロナの影響で様々な産前プログラム、

親子プログラムが中止になる中、

私が常に不安なく楽しく子育てできていたのは、

 

【気軽に話せる場所】

 

が身近にあったから。

 

 

家の中で子どもと二人きりだと

会話もなくお世話だけで1日が終わってしまったり、

代わり映えがなくて淀んでしまうこともあったり、

思うようにいかなくてストレスに感じてしまったり。

 

そんな時、私自身は

地域のコミュニティガーデンでの話しながらの作業や

お産学校の仲間との定期的な集まりに、

とっても救われていました。

 

わざわざ予約をとったり子育てダイヤルに電話をして

相談するまででもない、

ちょっとした気になりごとや困りごとを、

普通の会話の中で気軽に話せる場。

そして、互いに笑いあえる場。

 

そんな場があったから、

コロナが騒がれている中でも全くの不安なく

楽しく育児ができていたのだと思います。

 

 

こんな場所が地域にたくさんできたら

親御さんたちも心強いだろうし、

子育てライフも安心して楽しめるんじゃないかなぁ。

産後鬱も減ったりするんじゃないかなぁ。 

 

そんな思いもあり、

出産から1年たったこのタイミングで、

さわやか福祉財団の助成金をいただき

地域への子育てひろばを開始することにしました。

 

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cffjapan.org

 

祝日を除く月・金の10:30-15:00で開催してます。

 

CFFらしく、多文化・多世代、

フィリピン・マレーシア・ミャンマーの子どもたちと繋がったり、

更には地元の農家さんや福祉施設と繋がるのもいいなぁ。

 

来るといろんな価値観、考え方と触れ合えて、

いろんな学びがあるような、

 

このご時世だからこそ逆に、

有機的な関係性で

育ちあえる場になっていくといいなぁ〜。

 

そんな願いを持って、試行錯誤でやっていこうと思います。

 

お近くに来た際には、ぜひ覗いてみてくださいね^^

 

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アルバイトやめました

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(じむきょく裏庭にて。よしのさんが木苺の花だよと教えてくれた。)


あれだけさむかった冬から、なんだか春の気配。と思ったら一気に桜が咲き、東京はもう葉桜ですね。気ままブログ、ちょっと気ままが過ぎました。

 

久しぶりの投稿です、事務局内海(けんじ)です。

10月から始めた放課後デイサービスのアルバイトをやめました。この春からCFFジャパンへ常勤で戻っております。

 

CFFが休業となって始めたアルバイトですが、たくさんたくさん学びがありました。
子どもたちとの関わりから教わることが多く、かけがえのない出会いに、会えなくなってしまうことがちょっぴりさみしかったりもします。

 

春は”おわりとはじまり”がいっしょにきて、みなさんにとっても変化のときですね。

CFF活動メンバーからも卒業や入職の報告をもらいました。
なんだろうなあ、この親心みたいな感覚。
がんばれ、と、がんばりすぎるなよ、と。

ぜひぜひCFFで学んだことをそれぞれ置かれた場所で実践してほしいと願っています。

 

社会ではCFFみたいにはいかないな、と思うことばかりだと思います。
思い通りにならないときこそ、受け取るべき学びを受け取れる自分であれるように、落ち込みすぎず上手にお仕事とも自分自身とも付き合ってくださいな。

きっと必要なことが必要なタイミングで与えられているはずです。
いっしょにがんばりましょう!


ということで、この春からアルバイトをやめて事務局に戻ってきました。


ハローアゲイン、CFFじむきょく。

 

続く。

 

CFFジャパン事務局 内海研治

ミャンマーで今、起きていることを忘れないでほしい

お久しぶりです。事務局の田代です。

今、ミャンマーで起きた国軍によるクーデター、大規模なデモ、そして軍による市民の弾圧。連日メディアでもニュースになっており、CFFに関わるみなさま、特にミャンマー渡航した経験があるみんなは、とても不安な気持ちでいるかと思います。

通信が制限されている中なかなか情報を得ることも難しいのですが、今日はこの一ヶ月の中で聞いた話、得た情報など現地の人たちの声を中心にみなさまに共有したいと思います。


===3月5日===

CFFミャンマー事務所スタッフのをはじめ、現地在住日本人の方、ミャンマーにルーツをもつ在日の方にオンラインでミャンマーの今について話を聞かせていただきました。

<3/5時点>
デモ隊と軍の抗争としては、デモ隊が集まる→催涙弾を投げる→ちりじりに逃げる→逃げた人を捕まえる、といったことが繰り返されている。デモに参加していなくても近くにいた場合拘束される危険性は大いにある。


(現在はデモへの参加有無関係なく、人々が暴行を加えられるケースが多発している)
 
銀行が停止している状況は今も続いている。デモ参加者たちもかなりギリギリの状況で行なっている。軍との我慢比べ状態。あと1ヶ月ほどで限界を迎えることが予想される。

●お金もない、仕事もない状況の中、生活困窮者がますます困窮する事態になっている。デモに参加すると食事を提供してもらえるため、食べるためにデモに参加する人も出てきている

●インセイン(CFFのツアーで訪問するスラムがある地域)の子どもたちは、基本的に家の中にいて外に出ないようにしているため今は安全が確保されている。

 
またCFFミャンマーのスタッフが、どのような思いでデモに参加している心境を話してくれました。


デモになぜ参加するのかは、今やらなくてはいけないことだから。

何もせずに生き抜けたとしても、それは死んでいることと同じ。

命をかけて、今を変えるためにデモに参加している。

 

連日デモにも参加しているようで、命を顧みない覚悟や決意のようなものが見えるからこそ、彼自身の身が本当に心配になりました。

参加者からも、どうか命は大切にしてほしいとのコメントが寄せられました。

オンラインイベントの約2週間後に、またスタッフとはコンタクトを取ることができましたが、以前より疲れが顔に浮かんでいたように感じました。


===3月12日===

CFFのキャンプでは日本人参加者と同年代のミャンマー人青年も参加してくれます。当時一緒にキャンプを過ごした青年たちも皆、デモに参加している様子をFacebookなどにあげていました。

そのような中、一人のメンバーが軍に拘束されたとの連絡がありました。

軍に拘束されるとなると、鞭打ちといったひどい拷問を受けることも少なくありません。そのような中、ほんの数日、軽傷で釈放され、本当に安堵しました。

CFFの活動地であるインセイン地域でのデモや軍との抗争も、日々激化しているとの連絡が入っています。


===3月30日===

つい先日、ミャンマーのプログラムにも参加してくれた現地人キャンパーから個人的に連絡がありました。

クーデター開始直後に連絡を取ってから、1ヶ月近くやり取りはしていませんでした。
Facebookメッセンジャーといったツールは監視されている可能性が多いため、軍に対する批判的なコメントは彼らを危険に追いやる可能性があるからです。

「連絡をとって大丈夫?」

と聞いたところ、


「あとでメッセージは消させてもらう。けど、通信が遮断されるのも時間の問題で、いつ連絡が取れなくなるか分からないから伝えておきたい」

といって、色々と現状を話してくれました。


多くの人がヤンゴンから逃げ出している。
けれどもわたしはヤンゴン生まれヤンゴン育ち、
親戚がいないからヤンゴンを離れることもできない。

この前家の近くで抗争があり、
いろんな人がわたしの家にも逃げ込んできた。
そうしたら催涙弾が家の中に打ち込まれた。
幸いそれ以上のことは何もなかったけど、ドアが壊されちゃった。

最近は護身のためにハサミやナイフを枕元に置いて寝ている。
軍は銃を持っているから、意味がないと分かってはいるけど…

怖くて、心安らかにゆっくり眠れる日がない。
私も信じられないけど、これが今のミャンマーの現実。

どうかミャンマーのこと忘れないでほしい。



ミャンマーのことを祈ってほしい。



わたしは何をどうコメントしていいのか、言葉に詰まりました。ただただ、恐怖の中にある気持ちを受け止めること、そして

「もし通信が遮断されて、連絡が取れなくなったとしても、忘れない。いつでもミャンマーのことを思い、祈っているよ。どうか無事でいて」
こういった言葉をかけることが精一杯でした。

 

全く罪もなく、なんの非もないミャンマーの人々。普通の日常を過ごしていた毎日が、護身用のナイフを携えて眠る日々に変わる。



みなさんは想像できるでしょうか。



今、状況は良くなるどころか悪化の一途をたどっています。

 

日本にいる私たちに何ができるのか。現状、できることはほとんどないと本当に悔しさでいっぱいです。
日々の生活の中、意識していないとミャンマーのニュースを耳にする機会も減ってくるかもしれません。けれど、情報が入ってこなかったとしてもいまは状況が改善しているわけれではありません。

 

どうか、ミャンマーで今、起きていることを忘れないでほしい。

CFFジャパンとしても、ミャンマーのためにできることがないのか、考えています。今は何もできない状況であっても、いつか支援が必要なタイミングがやってくる。その時に向けて何かできることはないのか、検討しているところです。


またみなさまにも共有できる情報が出てきたら、お知らせさせてもらえたらと思います。

変わらずそこにある、子どもたちの日常

こんにちは。CFFジャパン事務局の田代です。

勤務体制の縮小を受けてなかなか前に出てくることもなく、「元気?」との声をかけていただきますが、すこぶる元気です!ただ7年ぶりの日本の冬に心身恐々...個人的にはコロナ以上に恐怖です。

そんな私の最近の悩みは寝る時に頭が寒いこと。みなさまどうやって日本の冬の夜を乗り切っているのか、ぜひアドバイスお願いします。

 

 

前置きはこの辺りで。本日は各国CFFから届いた現地の様子をみなさまにレポートします!

 

           

 〜・CFFフィリピン・〜

2020年3月のロックダウン以降、CFFフィリピン「子どもの家」で生活する子どもたちは敷地内から外に出ることができていません。
 
学校は現在もオンラインクラスが中心です。1回1時間程度が週に2〜3回行われます。小学校では、宿題はメッセンジャーを使い先生とやりとりをします。高校生たちは移動許可が降りている学校のスタッフ施設まで宿題を取りに来てくれて、約2週間後に採点されたものが返されます。が問題用紙の問題の受け答えを先生と行っています。

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オンラインレッスンを受ける様子

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各自課題に取り組む
その他の時間には敷地内の農作業をスタッフと一緒に行っています。子どもたちもとても楽しんでいて、ナスや白菜、トマトなど...様々な野菜を取ることができています。
 

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農作業もみんなでやります

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スタッフによる子どもたちのメンタルケアのワークショップも定期的に行っています。

 

幸い山の一角にある施設は敷地も広く、様々なアクティビティも行えるため子どもたちの心身の健康は守れています。
 

           

〜・CFFマレーシア・〜

マレーシアはロックダウンと解除を繰り返しています。一時外出規制も取れ日常が戻ってきたかに思えたところ、2021年1月20日現在再度のロックダウン中により、学校も閉鎖しています。新型コロナウイルスに翻弄される日常に感じますが、そのような中で様々なアクティビティも実施し、子どもたちは元気に過ごしています。
 

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毎週月曜日はオンラインバイオリンレッスン

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スタッフによる特別英語クラス

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地域の支援者による料理クラス

クリスマス休暇の時期はロックダウンも解除されていたため、地域の人たちみんなとお祝いすることができました。
また年越しは子どもたちスタッフ、施設総出でみんなでお祝い!限られた中で自分たちでできることに取り組んでいます。
 

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ツリーの飾り付けもみんなでやりました

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年越しはお揃いのTシャツでカウントダウン!

またCFFマレーシア独自で行ったマレーシア国内でのファンドレイジング にも成功。
日本円にして436万円もの寄付が集まり、昨年6月にCFFジャパンを通じて行われた寄付プロジェクトのご寄付も合わせて、2021年度も乗り切る目処が立ってきました。
 

            

〜・CFFミャンマー・〜

CFFミャンマーの事務所があるヤンゴンでは一時爆発的に感染者が増え移動規制も強化されていました。感染者数が落ち着いた訳ではありませんが、今は日中は活動できる範囲も戻ってきました。

 

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街中では警察官が子どもたちにマスクを配る姿も

 

現在CFFミャンマーはCFFの海外プログラムでも協働させてもらっているSharing Love(ヤンゴン市内地元NGO)と共に、スラムで生活する人々の食糧支援を開始しています。月に一回スラムで生活する約100世帯あまりへ約1週間分の食料配布を行っています。この活動には多くの資金が必要ですが、CFFサポーターの皆様からの支援の元食料を届けることができています。
 

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Sharing LOVEと協働して食料配給を行う様子

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家族の食料を取りに来たスラムで生活する子ども

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 食料配布を行っている家族や子どもたちからはもちろん、自治体からも感謝を伝えられています。
 
           
 
今も新型コロナウイルスの影響で海外へ渡航することは叶いませんが、子どもたちの日常は変わらずそこにあります。
 
最近の日本の感染者数の増加は各国でもニュースになっているようで、現地のスタッフとのやりとりの中で「日本のみんなは大丈夫?」といった声かけをよくもらいます。
今は直接会うことは叶いませんが、こんな時だからこそお互いに心を寄せ合いたい。
現地の子どもたちやスタッフ、そこで暮らす人たちの生活、健康を願わずにはいられません。
 
再会できる日が本当に待ち遠しいです。
 
 
寒い日が続いています。みなさまも体調には十分お気をつけください!
 
事務局 田代
 
 
 
毎月一口1000円(学生は500円から)CFFジャパン、フィリピン、マレーシア、ミャンマーの4ヶ国を応援できるマンスリーサポーター制度です。CFFは認定NPO法人のため社会人のみなさまは寄付控除を受けることも可能です。サポーターのみなさまには、毎月各国CFFの様子をレポートするメルマガをお届けします!

 

おでんが消えた日に

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(セブンイレブンのおでん。レジ横からいなくなっておかずコーナーへ。)

 

休業中気ままブログ第3弾。読んでいただきありがとうございます。

事務局内海(けんじ)です。


〜ある日の”じむきょく”〜
たまに事務局に顔出したときの話。


ボランティアに来てくれた活動メンバーが
「おでんあっためていい?」と聞いてきました。

 

コンビニのおでんって、湯気出しながらぐつぐつトロトロになってる具材たちがなんともおいしそうなんですよね。私もよく仕事帰りに買って、ささっと食べてました。
あの透き通った黄金のスープもおいしい。

 


(事務局でチンするってことは、買っておいて食べなかったのかな)と思ったら、
その子が持っていたのは”パック包装された”カップおでん。

 


そういえば、、レジ横のおでんがいつの間にか消えていたことに気がつきました。

 

そうか、このご時世そんなことになっているのかと納得しながら、でも好きなものをじぶんで選べなくなって、世界はどうなってるのだろうと思い、

 

「何が入ってるの?」って聞いたら

 

「だいこんと、しらたき。あとは、厚揚げ、ウインナーとちくわが入ってるよ」と。

 


(うむ、外してはない。ウインナーではなく、たまごでは?と思うも、almost定番でしょう。しかもちょうどいい食べ切りサイズ。これは買ってしまうかも。)


“新しい生活様式”が進むにつれて、できなくなったり、使わなくなったり、存在そのものがなくなったり、たくさんのもの/ことが大きな変容をしてきましたが、コンビニの”おでん”はこうして生き残っていたんですねえ。

しかもお手軽で、安心で、味も変わらず、中身もまあまあ満足。

 


キャンプができない今、CFFの”価値”を十分に世界/社会にお届けできていない時期が続いています。

 

でも、おでんの中身が私たちに届けられたように、キャンプの中身も”パック包装”して(=感染リスクなしに)味はそのままで届けられるのではないだろうか、おでんをヒントにそんなことを思いました。

 

おでんのニーズだけじゃない、社会にはCFFの”価値”の潜在的(これまで見えなかった)ニーズがきっとあるはずです。

 

さて、どんな形でCFFの”価値”をみなさんのところへ届けられるでしょうか?
そもそも”CFFのおでん”、何が入っているだろう?みなさんのお好みの具材をぜひ教えてください。

 


続く。

 


CFF事務局 内海研治

アルバイト始めました

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自閉スペクトラム症の子どもが上着につけていたバッチ。この背景にはどうしてもマスク着けられない子ども、またその親への誹謗中傷があるようです。

 

メリークリスマス!事務局内海(けんじ)です。

先日お話できなかった「休業中どうしてるの?」の巻。

 

 

三鷹市にある放課後等デイサービスでアルバイトを始めました。
主に障がい児を対象として、身体、知的に障がいのある子どもの支援をしています。

 

“支援をしている”というより、わたしが子どもたちにケアされてるかも?と実感する日々です。

 

〜〜ある日のエピソード。その1。〜〜
全盲の男の子、9歳。

 

レゴブロックも、プラレールも、あたかも見えているように器用に作り上げます。

内心(すごい、、)と感心しているうちに、
「しゅくだい」と言って取り出したのは真っ白の本。

 

あれ、何も書かれていない?と、よーくみたら凹凸がありました。
その子は両手の指先でさささーっとなぞり、音読が始まります。
凹凸が音になってわたしに届き、その真っ白の本は国語の教科書だと気がつきました。

 

宿題のあと、
「もうすぐおやつだね。」と言ったら
「ほんと?」と言いながら
その子は左腕につけた腕時計をごそごそ。

 

(はて、どうやって時間がわかるのだろう?)

 

その瞬間、文字盤のガラスがパカッと開き、慣れたふうに時計の針を触ります。
「もう3時半か〜。」

 

(障がいって、いったい誰の何だろう?そんなことを思わされます。)

 


〜〜ある日のエピソード。その2。〜〜
自閉スペクトラム症。8歳の男の子。

 

こちらの話していることはわかるようですが、その子からの発語はありません。

何かのスイッチでパニックになり
奇声をあげて身体をバタバタ。

 

(何か訴えてるけど、なんだかわからない。)

 

音や光、人に触れることに敏感だったり、集団行動が苦手らしい。

 

カラフルのビーズをぶちまけたと思ったら、黄色だけをひとつひとつ拾っていく。

黄色が終わったら次のむらさき。次はみずいろ。
ぜんぶ拾い終えたらまた最初から。しかも同じ順番で色を拾います。

こだわりが強いというのも自閉スペクトラムの特性だそうです。

 

(見ている世界はどんなだろう?拾っているときはさっきのパニックが嘘のよう。)

 

 いっしょに公園に行くと、すべり台を永遠にやってます。
きゃっきゃと笑い、あら、こんなに笑うんだとまた驚きと、新しい一面が知れてなんとなくうれしい。

たくさん遊んだ帰り道、その子が手を繋いできました。
もちろん言葉はありません。ただ、なんだか楽しそう。
 
「すべり台、たのしかったひとー?」と聞いたら勢いよく右手があがりました。

 

(言葉はないけど、その子から何かをもらった瞬間でした。)

 

———

2016年の相模原市障がい者施設殺傷事件、みなさんも記憶に新しいかと思います。
19人が死亡、26人が重軽傷。

 

犯人の動機は「障害者は不幸しかつくることができない。生きる意味のない命」としています。

 

生産性があるかどうかで命をはかる。
これは1人の異常な青年による犯行だったのでしょうか?

 

犯人からの問いかけにわたしたち社会が最終的に出した答えは死刑判決。

「こんな命生かしておく必要はない。だから死刑にする。」

 

これって犯人が言った言葉そのもの(生きる意味のない命)で、
わたしたち社会が最後にぶつけたのは犯人と同じ言葉だったかもしれません。

裁判は終わったけど、問題の本質は終わっていない気がします。


命の意味を問われたら、
みなさんならどう答えるでしょうか?
その犯人に、(生きる意味のない命)という問いに、どんな言葉をかけますか?

 

続く。

 

CFF事務局 内海研治