CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

【CFF代表理事“あべべ”トークショー】を終えて〜2020寄付プロジェクト〜

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寄付プロジェクト進捗:

7月7日の寄付プロジェクト終了まで

ご寄付を受け付けています!!!

(6月28日現在 7,282,341円)

特設サイトはこちらから

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 皆さん、こんにちは!
【それいけ!】CFF「子どもの家」を守り隊!〜2020寄付プロジェクト〜メンバーのひじり(フィリピンワークキャンプ115,120回)です。

 

6月のおうち時間にオンラインでCFFを感じよう!と
CFF Reunion✨CFFオンラインイベントが開催!!

 

今回は、6月28日に行われた、【CFF代表理事“あべべ”トークショーの企画を担当したしーちゃん(フィリピンハッピー子どもキャンプ10,11回)から、イベントの様子をお届けしたいと思います。

 

それでは、どうぞ!

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CFF寄付プロジェクトイベントチームのしーちゃんです。

6月28日にオンラインで行われた、
【CFF代表理事“あべべ”トークショーについてリポートしたいと思います!


CFFの代表理事で、プログラムではディレクターとして頼もしく、キャンプやツアーを支えてくれる安部さんは、CFFでは“あべべ”の愛称で親しまれています。

 

そんなあべべが現在いるCFFマレーシアとzoomを繋いで、キャンプやツアーでは聞けない話を自由にしてもらいたい!
と、企画した今回のイベントでは、
事前に集めたあべべに聞いてみたいこと、話してもらいたいことのアンケートを元に、あべべに「CFFマレーシアの今、そして未来」について語ってもらいました。

 

まずは、あべべの自己紹介から。

あべべが福祉の仕事や青年海外協力隊でマレーシアに関わり、CFFと出会うまで。
様々な巡り合わせでCFFマレーシアにたどり着くまでのお話は、もっと詳しく聞いてみたいと思うほどでした。

また、CFFマレーシアの施設の紹介もあり、2008年から現在までのワークの道のりを紹介してくれましたが、やはり何度みても、たくさんの人の想いで作りあげられた施設の写真には驚きと感動があります。

 

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橋の建設からいまの姿まで。
最近は豚を飼いはじめたそうです!

 

前半の、いま心配されているコロナの影響や子ども達の現状の話の中で印象的だったのは、「外出自粛期間を通して、逆に子どもたちと有意義な時間を過ごせた」
というお話。

 

日々学校に通い、多くの人々との交流の中でよい影響もあれば悪い影響を受けることもあり疲れを感じていた子どもたちが、逆に施設内で手伝いなどをしながら生活することで、非常にリラックスできたこと、また、その生活のおかげでスタッフ達もいつも気がつかなかった子どもたちの変化や成長を感じることができたそうです。
(あべべの用意してくれたいくつかの写真では、子どもたちが本当にイキイキと生活する姿が!)

 

外出自粛期間中もスタッフが英語の授業をしたり、あべべの奥さま、かおりさんが日本語を教えたり、なんとリモートでバイオリンのお稽古をする姿までありました!

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雨の日に外で過ごす子どもたち。
何をしているのかはあべべにもよくわからないそう(笑)


どんなときも前向きなあべべとCFFらしい日々の写真とエピソードは、コロナの影響を心配していた参加者達に温かい安心を届けてくれました。

 

そして後半は、CFFのこれからのお話。
この現状も明るく前向きに乗り越えているあべべは、さらなる未来を見据えていました。

 

まず、マレーシアでは設立から10年目となる2018年に向けてこれまで取り組んできた
「ビジョン2018」
=①環境②社会(経済)③人間(福祉)
の3つのサステイナビリティ(持続可能な取り組み)から、

これからの取り組みとなる「ビジョン2028」
というさらに高いビジョンを掲げているそうです。

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ビジョン2028
40年後を見据えたサステイナブルサイクルを目指して

「ビジョン2028」では、
CFF“子どもの家”で育った児童が社会人になり、
その中で社会のリーダーになること。

 

そして、ゆくゆくはメンター(指導や助言などを行う立場)になり、大人になってCFFやコミュニティに還元する立場になっていくという、40年後(!)を見据えた、人材のサステイナブルサイクルに向けて、今後10年の取り組みをシェアしてくれました。

 

この話のなかで、「ビジョンを実現するのは子どもたち」というあべべの言葉通り、
この「ビジョン2028」は施設の運営方針としてスタッフだけが目指す目標では無く、“子どもの家”で育つ子どもたち自身が、彼らの人生のなかで叶えてゆくビジョンなのだなと感じる内容でした。


また、あべべが“子どもの家”の運営について「これだけの施設があるならもっと多くの子どもを受け入れるべきだ」という外部からの指摘があることも理解しつつも、

「僕たちはマレーシアで児童養護施設をやるんじゃなく、CFFを実現する」
と話してくれたことも、とても印象的でした。

 

CFFが目指すのは、ただ子どもを養うことでは無く、子どもが地域のリーダーとなるための人材育成。

「いま100人の子どもを育てる施設を運営することよりも、次の世代の100人の子どもの生活に影響を与えるリーダーを育成したい」という「量より質」の活動もあべべがこだわりたい大事な部分だと話してくれました。

 

「CFFを実現する」と聞いたときは、なんだか抽象的で難しく感じましたが、あべべの話を聞きながら感じたのは、この言葉の意味はCFFの本質を実行していくことなのかなということです。

つまり、
マレーシアが設立した時から大事にしてきた【サステイナビリティ】とCFFのミッションであり団体の名前そのまま【Caring for the Future Foundation=未来をケアする】ことを誠実に実行していくことなのかもしれません。

 


イベントの最後に、あべべが参加者にメッセージを話してくれたので、ブログを読んでくださったみなさまにもシェアしたいと思います。


「今回の寄付キャンペーンや、子どもたちの未来を守るためにたくさん協力してくれて本当に感謝しています。

CFFジャパンの行っていることは、単なる事業では無く、育ち合いだと思っている。
みなさんもCFFで子どもたちから愛をもらって考え方が変わったり、成長できたと感じているかもしれない。

けれどそれと同じように、お金をもらったり支援してもらう事以上に、
日本の青年達に愛をもらったことが、生きた繋がりを感じていることが、子どもたちの支えになって、子どもたちの豊かな人生に繋がっていきます。

だから、他にも支援してくれるたくさんの団体があっても、CFFジャパンの青年達との繋がりはこれからも絶対に大切にしなくちゃいけない。

これからもどんな形であろうと、CFFは子どもと青年の育ちあいを大切にしていきたいと思っています。

そしてやはり、CFFジャパンの青年達の声というのは一番大事。
不満や問題もあっていい。ただCFFが好きという想いだけではなくいろんな想いがあるはず。理事やスタッフの意見だけでなく、青年達の声に耳を傾ける団体でいたいと思ってます。」

 

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「重機があれば10日で終わるけど、できることはすべて手作業でやる」
ついに教会建設も始まります

 

今回のトークショーを通して感じたことは、世界的な混乱のなかで今まで通りの活動ができないことは、CFFの代表理事であるあべべにとってはチャレンジに過ぎず、その先にあるもっともっと高いビジョンを見つめているのだなと感じました。

 

このイベントを通して、改めてあべべの、若い青年たちに全然負けない、むしろ誰よりもパワフルな情熱を感じることができました!

 

1時間半たっぷり話してくれたあべべ、そして貴重な時間を使ってイベントに参加してくれた皆さま、本当にありがとうございました!

 

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