CFFジャパン事務局スタッフのブログ

NPO法人CFFジャパン事務局スタッフのブログです。仕事のことに限らず色んなことを書いていく予定です。

山奥の村Baito

事務局スタッフの石井です。

久しぶりにフィリピン・スアルの山奥にあるBaito村へ行って来ました。この村は2009年〜11年にかけて第60,66,72回フィリピンワークキャンプを実施した場所。

山道を歩いて40分。

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当時は電気もなく、水道もない。いま思い返しても本当に良くここでキャンプやったなって思います。

水道は第60回ワークキャンプで作ったタンクがいまも機能してるものの、この時期(乾期)はすっかり枯れてしまいちょろちょろとしか水は出ません。川やわき水からの水汲みは変わらず子ども達の仕事。

いまは電気も通ったのですが、いまも変わらず現金収入が十分にあるわけではないので、家の中の電気は控えめで以前のように子ども達は夜になると携帯の明かりで勉強をしてました。

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小学校は3年生までだったのが、6年生まで村で勉強できるようになりました。けれど、小学校を出て高校に行くとやはり毎日山道を学校まで往復しなければいけないのも変わっていません。

それでも変わらずに山に生きる。Baitoの人たち。

「なんでこんな不便なところで生活してるか不思議に思うでしょ?でも、これが私たちの生活で、ここが好きなの。町に行くのに毎日何キロも往復してね笑」

なんも小難しいことはなく、ここに山に生きる理由はそれだけ。そうやって笑いながら話してくれる。

変わらないなって思います。

僕ら日本人が失ってしまった大切なものがここにあるって思うし、ここにくるとそれを実感できる。けれどそれを取り戻すことはとても難しく、「ここの暮らしが良いな」って思ってもやっぱり僕らは便利な日本の暮らしを快適に感じてしまう。

今回はスタツアでホームステイさせてもらったんだけど、すごく温かく受け入れてくれて…あのときキャンプを通して築いたものがいまもここに、この人たちのなかに活きてるんだなって実感しました。

気づけばここに泊まるのは5年ぶり。あのときチビだった子たちがすっかり大きくなりました!

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